MAJESTIC アルバム紹介

Review
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スウェーデンのネオクラシカルメタルバンド。鍵盤魔人ことリチャード・アンダーソンがデビューしたバンドである。2枚のアルバムを発表後、マネジメントの問題でTIME REQUIEMへ移行したため、このバンドは活動を終了した。

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“ABSTRACT SYMPHONY” (1999年)

おすすめ度:☆☆☆☆
テクニカルでスリリングなインストの#1でアルバムのつかみよし。ネオクラシカルのキラーチューンの#2で、名盤を確信した。サビの裏のギターとキーボードの弾きまくっているところが最高に気持ちいい。#3の甘く切ないバラード。北欧の雰囲気があり、YNGWIE MALMSTEENでもありそうな曲だ。#4は短いインスト。#5はネオクラシカルの疾走チューン。#7のミドルテンポでキャッチーな曲もすばらしい。最後まで中だるみすることなく聞かせてくれる。ピュアなネオクラシカルがここにある。最近はこういうバンドが減ってしまったと感じているだけに、非常に貴重なアルバムだ。

“TRINITY OVERTURE” (2000年)

おすすめ度:☆☆☆
5人中3人のメンバーを一新して製作された2ndアルバム。前作発表後に、ギターは音楽活動の意欲喪失で、ボーカルとドラムはキーボードのリチャード・アンダーソンのワンマン体制に異を唱えて脱退した。リチャードは前作発表後にイングヴェイ・マルムスティーンに誘われ、オーディションまで受けたが、このバンドで勝負するため辞退したという。さて、試金石となるこのアルバム、#1のインストがまさかのYNGWIE MALMSTEENの”Rising Force”にそっくりという。#2が新ボーカルお披露目のキラーチューンを狙った曲なんだけど、ボーカルは前任よりもマイルドになって聞きやすいが、キーボードが全面に出ていてほかの楽器がかすんでいたり、曲もそこまでガツンとこない。#4のサビメロの下がっていく感じや、#6のクラシカルなボーカルのメロディライン、ネオクラシカル全開のソロパート、#8、#10のサビメロあたりは印象的だ。サウンドプロダクションも向上し、確かに良質なアルバムなんだけど、前作を超えていない。


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彼らのニューバンドTIME REQUIEMのアルバム紹介はこちらからどうぞ。

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