2020年5月8日 17時にキリトがボーカルを務めるバンドAngelo -Acoustic Live Streaming「NEOPHASE」-が発表された。
内容はリハーサルスタジオからアコースティックライブを生配信するというもので、バンド史上初の試みである。
アコースティック ライブストリーミング説明会
一日も早く通常のライブをやれるのが一番ですが、
違う世界線を想定しておく事も必要かと。
ここから様々な発信形態を生み出していきます。#Angelo #Online Live #Live Streaming #ZAIKO #Onlinelive— キリト Angelo (@krt_0501) May 8, 2020
世界線とは、ここでは想定される未来の分岐の1つと捉えるのがよいと思う。1つ目は事態が収束し、従来のライブができる世界。2つ目は事態が収束せず、共存していく世界。ほかの未来も想定できるかもしれないが、キリトが言う「違う世界線」とは2つ目のことだろう。
今の自粛が解除され、ライブが当たり前にできる日を願っている。しかし、できない世界で共存していく必要があるかもしれない。だから、「新しいライブの形(=新しいフェーズ=NEO PHASE)」つまり未来を示そうというわけだ。
価格設定について、トヨタ自動車のプリウスの販売にも似たやり方
今回のライブ配信は1800円と設定した。従来の価格7000円程度からすると破格だ。ライブハウスではなく、リハーサルスタジオを利用するから価格を抑えられた? 中間の業者を挟まずにチケット販売できているから価格を抑えられた? 売価に対してどういう原価、利益になっているかわからないが、破格であることには違いない。説明会では「利益度外視」と発言している。この考え方、どこかでなかったか?
そう、1997年のトヨタ自動車の初代プリウス(世界初のシリーズパラレルハイブリッド車)の販売に似ているのだ。ガソリン自動車からガソリン+電池モーターの自動車への最初の一歩として、初代プリウスを発売したが、その販売価格が「バッテリーの価格」だったのでは?というものだ。利益ではなく、世界中の人に触れてもらうことを目的としていた。そして、2003年の2代目プリウスが爆発的に売れて、町中どころか世界中で走っているのは周知の事実である。トヨタ自動車は自動車販売台数の世界一にもなった。
キリトはこの話を知っているのかわからないが、説明会では「目先の利益ではなく、長い目で見た利益を考える」と発言していた。これが経営者としての目線なのかもしれない。
キリトが豊田章男社長に見えてきた。キリトは音楽の、エンターテインメントの未来の可能性を示す。豊田章男社長は未来のモビリティの可能性を示す。キリトは説明会で「皆さんどんどんまねをしてください」と話す。豊田章男社長はCMで「一緒にやりたい人はやろう。この指とまれ」と話す。また「未来を選ぶのは皆さんだ」とも話した。
選択は我々にゆだねられている。さて、どんな世界を描こうか。
ニュースサイト各社で報道された。
別のバンドのニュースであるが、関連するので掲載しておく。
https://burrn.online/news/news-overseas/2422
事態が読めないことから、ライブを21年6月まで中止とした。
世界的なヘヴィメタルのバンドだから、中止が資産的に可能なのかもしれないが、ファンとしては何かほしくなってしまうところだ。もちろん安全が確保されたうえでの、何かであるが。
合わせてどうぞ。
2020/6/7 ライブの感想をアップ
2020/7/5 ライブの感想をアップ
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