2010年代ヘヴィメタルアルバムTOP10

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いろんなニュースサイト(記事の末尾にリンクあり)であったので、真似してみる。2019年は2010年代の終わり。10年に1度しか訪れないタイミングなので、これを逃すまい。
とはいえ、そんなにたくさんアルバムを購入し、聞いているわけではない。どうしても好きなバンドやジャンルに偏ってしまう。それをご了承の上で、見ていただければ幸いである。
年代別に並べている。アルバムのジャケット画像をクリックすると楽天市場へ飛びます。

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BULLET FOR MY VALENTINE – “FEVER” (2010)


ウェールズのヘヴィメタルバンドの3rdアルバム。正統派メタルの#1”Your Betrayal”から攻撃的であり、ボーカルメロディの秀逸なところ、かっこよい。珍しい出自であるところが吉と出るか凶と出るか。

”Your Betrayal”

BLOOD STAIN CHILD – “EPSILON” (2011)


日本のヘビィメタルバンドの5thアルバム。初期はCHILDREN OF BODOMのようなメロディック・デス・メタルを演奏していたが、トランスやEDMの要素を取り込み、本作からトランス・メタルを自称するようになった。女性ボーカルのSOPHIAが加入して最初のアルバムである。女性のクリーンボーカルと男性のグロウルというと、NIGHTWISHを思い浮かべるかもしれないが、そこにトランスを見事に融合させた新世代サウンドである。#3″Stargazer”の高揚感が気持ちいい。ギターのryuがこのアルバムを機に男の娘へと変貌したり、アルバムジャケットがアニメチックなのが些末なことを言えるクオリティがこのアルバムにはある。

UNISONIC – “UNISONIC” (2012)


ドイツのパワーメタルバンドの1stアルバム。元HELLOWEENのボーカル、マイケル・キスクと元HELLOWEENで現在ガンマレイのボーカルギター、カイ・ハンセンが再びタッグを組んだことにつきる。ほかのメンバーはGOTTHARD、PINK CREAM 69のメンバーである。HELLOWEENのようなパワーメタルチューンは#1″Unisonic”ぐらいであるが、マイケル・キスクとPINK CREAM 69の合体プロジェクトPLACE VENDOMEでは味わえないハードなサウンドがここにある。その後、マイケル・キスクとカイ・ハンセンはHELLOWEENに合流しPUMPKINS UNITEDとしてツアーに出ることになるが、この活動が一つのきっかけになったと思っている。HELLOWEENメンバーの再合流は2010年代のビッグニュースのひとつと言ってよいだろう。

“Unisonic”

STRATOVARIUS – “NEMESIS” (2013)


フィンランドのメロディックスピードメタルバンドの14thアルバム。2008年にバンドのリーダーでギタリストのティモ・トルキの脱退を経て、次のステージへと変化した。その新生STRATOVARIUSの完成形がこのアルバムである。切ないピアノイントロの#2″Unbreakable”はドラマチックな展開があり代表曲だ。メロディアスでありながら、一工夫された展開の曲が多く、聞いていて楽しい。トルキ節と言われるわかりやすく覚えやすいメロディは後退しており、往年のファンの一部は離れていったと思われる。しかし、それでも、ベテランと言われる時代になっても新しい音楽を追求する姿勢とその完成度に乾杯!

“Unbreakable”

“Halcyon Days”

MAGNUS KARLSSON’S FREE FALL – “MAGNUS KARLSSON’S FREE FALL” (2013)


スウェーデンのギタリスト、マグナス・カールソンの1stアルバム。Frontiers Records所属の作曲家として数々のヘヴィメタルミュージシャンのコラボプロジェクトに楽曲を提供するほか、PRIMAL FEARにも参加している。ゲストボーカルにはSYMPHONY Xのラッセル・アレン、PRIMAL FEARのラルフ・シーパース、TNTのトニー・ハーネル、MASTERPLANのリック・アルツィ、PINK CREAM 69のデヴィッド・リードマン、YNGWIE MALMSTEENのマーク・ボールズなど。彼と関わりのある人が参加している。マグナスの才能である、ボーカルの特徴に合わせた曲作りがここでも遺憾なく発揮されており、ガッツポーズである。そしてうれしい発見はマグナスの歌声もマイルドでなかなかよいこと。

アルバムサンプル

CAIN’S OFFERING – “STORMCROW” (2015)


フィンランドのメロディックスピードメタルバンドの2ndアルバム。STRATOVARIUSのボーカル、ティモ・コティペルトと元SONATA ARCTICAのギター、ヤニ・リーマタイネンが組んだバンドで現在のSONATA ARCTICAがやらなくなってしまったメロディックスピードメタルがここにある。なんと言っても#4″I Will Build You A Rome”が哀愁漂う美旋律疾走曲で彼らの代表曲だろう。

“I Will Build You A Rome”

“The Best Of Times”

MEGADETH – “DYSTOPIA” (2016)


アメリカのスラッシュメタルバンドの15thアルバム。リードギターにANGRAのキコ・ルーレイロが加入したところが大きいだろう。スリリングな#1″The Threat Is Real”で始まり、疾走チューンの#2″Dystopia”への流れは名作”RUST IN PEACE”を彷彿とされる。キコがギターソロ以外でも作曲でも3曲提供しており、MEGADETHの一員となっていることがうれしい。1980年代から活動している、特に体力が必要なスラッシュメタルバンドが2010年代になってもなお衰えを知らないのは驚異的である。

“The Threat Is Real”

“Dystopia”

“Post American World” ※キコ作曲

“Poisonous Shadows (Live)” ※キコ作曲

“Conquer Or Die!” ※キコ作曲

NOCTURNAL RITES – “PHOENIX” (2017)


スウェーデンの正統派メタルバンドの9thアルバム。10年ぶりの新作で衰えていない安定したクオリティの楽曲を提供してくれたことに感謝。#2″Before We Waste Away”は哀愁サウンドの良曲。
詳しくはNOCTURNAL RITESのアルバム紹介を参照。

“Before We Waste Away”

PRIMAL FEAR – “APOCALYPSE” (2018)


ドイツの正統派メタルバンドの12thアルバム。コンスタントにハイクオリティな正統派メタルのアルバムを提供していて脱帽。ヘヴィメタルの教科書的アルバム。ボーナストラックの#15″Supernova”のシンフォニックバージョンまで最高。

“The Ritual”

“King Of Madness”

BEAST IN BLACK – “FROM HELL WITH LOVE” (2019)


ドイツの正統派メタルバンド。2019年という2010年代のラストに間に合った。2020年代は間違いなく彼らの時代となるだろう。勇壮な疾走チューン#1″Cry Out For A Hero”で始まるあたり、ファンの求めるメタルヒーローになることをBEAST IN BLACKは意識している。王道の#2″From Hell With Love”やコーラスワークが印象的な#3″Sweet True Lies”と強烈な曲を畳みかける。ダンサブルな#5″Die By The Blade”もいい。明朗な#11″No Surrender”で終わるのもいいね。

“Cry Out For A Hero”

“From Hell With Love”

“Sweet True Lies”

“Die By The Blade”

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2020年代もよいバンドが出たり、よいアルバムが出ることを祈って。
よいお年を。

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