GOLDEN RESURRECTION – “GLORY TO MY KING” アルバム紹介

Review
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バンド名が長い。GOLDEN RESURRECTION(ゴールデン・レザレクション)はボーカルのクリスチャン・リレグレン、REIN XEEDの中心人物でギターのトミー・ヨハンソンによって結成された。”GLORY TO MY KING”はデビューアルバムで2010年の作品である。

ネオクラシカル、様式美メタルがこのアルバムにある。#1からネオクラシカルなリフで始まり、様式美なサビを持つキラーチューンに仕上がっている。ギターソロもネオクラシカル全開だ。#2のメロスピ的な曲もいい。ソロがリッチー・ブラックモアが弾きそうなフレーズでかっこいい。#3のタイトルチューンは様式美なサウンドも、メロ重視なギターソロも素晴らしい。#5もネオクラシカルなリフが印象的。#6のミドルテンポの曲でアルバムの緩急をつけている。#8のキーボードイントロは北欧メタルの雄EUROPE風か。こういう曲もいいね。#9ネオクラシカルなインストゥルメンタルを最後にもってくるのも自信の表れと思う。そしてギターメロがすごくいい。#10はアウトロ的な小曲。

当時の若きトミー・ヨハンソンの活躍には目を見張るものがあった。彼はギターがうまいだけでなく、作曲(1年で複数枚のアルバムを作っている)、ボーカル、バンドのリーダーで、逸材というべき存在である。メロディック・スピードメタルバンドREIN XEEDを結成し、ボーカルとギターを担当していた。2008年にデビューアルバムを発表し、2013年まで1年に1枚というハイペースでリリースした。その間にこのGOLDEN RESURRECTIONを結成し、2010年から2012年まで1年に1枚というペースで合計3枚のアルバムをリリースした。2016年にはSABATONに加入した。REIN XEEDはMAJESTICAに改名し、2019年と2020年に1枚ずつアルバムを出した。以上のような破竹の勢いから、2010年代のギターヒーローになりうる存在ではと思っていた。2021年現在、特にそういった声は聴かれないが。もしかするとギターヒーローという言葉が死語なのかもしれない。

ということで、有名なギタリスト(ギターヒーロー)の変遷?(歴史?)を調べてみた。

1970年代
世界三大ギタリスト
日本の音楽関係のマスコミ出典
エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジ

1970年代、1980年代 ギターヒーロー
出典不明
リッチー・ブラックモア

1980年代
出典不明
:マイケル・シェンカー
王者:イングヴェイ・マルムスティーン
仙人:ウリ・ジョン・ロート

エディ・ヴァン・ヘイレン、ゲイリー・ムーアもハードロック、ヘヴィメタルでかなりの衝撃を残したギタリストだけど、特に名前はなかったのかな。

1990年代
特になし。
当時と言えばオルタナティブの隆盛。あまりギタリストが目立たなかった?
メロスピで言えば、管理人的にはSTRATOVARIUSのティモ・トルキはかなりよかったと思うが。

2000年代
現代の世界三大ギタリスト
「ギター・マガジン」出典
ジョン・フルシアンテ、ジョン・メイヤー、デレク・トラックス

2000年代
新世代ギター・ヒーロー
「YOUNG GUITAR」出典
アレキシ・ライホ、ガス・G、ヤニ・リマタイネン

2010年代 
特になし。

2020年代はこれからか。

調べてみてわかったけど、ギタリストが優秀なだけでなく、メディアが盛り上げて初めて「ギターヒーロー」になるようだ。今の時代は優秀なギタリストが出ていても、それを取り上げて盛り上げるメディアがいないのかもしれない。少し寂しい気もする。

GOLDEN RESURRECTION – See My Commands (アルバムの#1)
GOLDEN RESURRECTION – BEST FOR ME (アルバムの#2)
GOLDEN RESURRECTION – PROUD TO WEAR THE HOLY CROSS (アルバムの#6)

管理人は#1と#2をYouTubeで見て、即アルバムを購入した。動画は同じ部屋で演奏して、片方はグレースケールにしただけという安価なものだが、ネオクラシカル、様式美なサウンドでガツンとやられた。


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