SILENT FORCE(サイレント・フォース)はD.C.クーパーとアレックス・バイロットが中心となって2000年に結成したバンド。2000年に”THE EMPIRE OF FUTURE”でデビューした。
ROYAL HUNTのボーカルと言えば日本ではD.C.クーパーだと思う。個人的には彼の時代のROYAL HUNTがピンと来なかった。とはいえ、D.C.クーパーのボーカルとしての才能はとても高いと思っている。その才能を本当の意味で遺憾なく発揮したのがこの2001年のアルバムだと思う。
バンドとして2作目。宇宙っぽいSEからJUDAS PRIESTのロブ・ハルフォードばりのシャウトで始まる#1イントロでガッツポーズした。#2はJUDAS PRIESTライクの破壊力のある楽曲を最初にもってくるところがいいね。#5は”Painkiller”のようなタイトル曲。#12はJUDAS PRIESTのカバー(曲の終わりを”Painkiller”風にアレンジしているのもグッド)ということもあり、JUDAS PRIEST系の正統派メタルが展開される。その中で、前作のツアーでSTRATOVARIUSをともに回った影響もあり、メロディック・スピードメタル(#4、#6)やネオクラシカルメタル(#10)の要素も入っている。まさに管理人の好物づくり。#8~10はTRILOGYと名付けられた三部作となっている。さらに日本盤ボーナストラックの#11はこのTRILOGYの続編的な内容になっているらしく、日本盤のみがTRILOGYの4曲(#8は短いインストのため実質は#9~11の3曲)の完全版を聴ける。勇壮な#9はリフや歌メロがかっこいい上に、楽曲中盤のセリフまでいかす。#14は女性ボーカルとのデュエットバラード、#15はやさしいインストで終わるというよい流れ。
管理人にとってのD.C.クーパーの名盤はこのアルバムである。ぜひともいろいろな方に聴いてもらうたいものだ。
上の動画はMusic Videoというタイトルだが、中身はライブ動画になっている。
その後
SILENT FORCEとしては2004年に3rdアルバム”WORLDS APART”を、2007年に4thアルバム”WALK THE EARTH”を発表し、しばらく沈黙の時期があった。
その間に、D.C.クーパーはROYAL HUNTに復帰、アレックス・バイロットはPRIMAL FEARと自身のバンドVOODOO CIRLCEで活動中。
SILENT FORCEの5thアルバム”RISING FROM ASHES”は2013年に発表されたが、アレックス・バイロット以外のメンバーは一新して制作された。
コメント