RHAPSODY アルバム紹介

Review
広告

RHAPSODY(ラプソディー)、現在のRHAPSODY OF FIRE(ラプソディー・オブ・ファイア)はイタリアのシンフォニックメタルバンド。

広告

LEGENDALY TALES (1997年)

おすすめ度:☆☆☆☆
驚異のデビューアルバム。卓越した演奏技術に、メロディック・スピードメタルでシンフォニックメタルで、勇壮なサウンドが衝撃的だった。ファビオ・リオーネの圧倒的な歌唱力には脱帽だ。サウンドやストーリーはギターのルカ・トゥリッリとキーボードのアレックス・スタロポリが生み出している。#1のイントロに続く#2でくさメロ疾走曲でつかみよし。メロが印象的な#3に牧歌的な#4に、力強い#5が続く。#7、#9もパワーメタルの良曲だ。「エメラルド・ソード・サーガ」というコンセプト・ストーリーの第1作目だというが、そんなこと抜きに素晴らしいアルバムである。

SYMPHONY OF ENCHANTED LANDS (1998年)

おすすめ度:☆☆☆
2ndアルバム。#1のイントロからバンド史上最高、そしてこのジャンルでも屈指のキラーチューン#2″Emerald Sword”で歓喜。サビは大合唱。歌詞がわかりやすくて最高。続くやさしい笛とアコギで始まりその後疾走する#3も管理人的には一押しの良曲。#7のバラードもファビオの歌唱力をいかしており、いいね。#8の展開の複雑さや登場楽器の多さはもはやメタルバンドを超えている。終盤にかけて壮大すぎたり、語りが多かったりと少しコンセプトが優先されて、メロやメタル度が下がって冗長に感じてしまうのが玉に瑕。いや、すごいんだけどね。

DAWN OF VICTORY (2000年)

おすすめ度:☆☆☆
3rdアルバム。#1イントロに続く#2がギターの16分音符で刻む感じでヘヴィメタルへの回帰を予感させる疾走曲。#4は牧歌的な曲。#5でスラッシュメタル的なギターのリフで歓喜。#7″Holy Thunderforce”は超速いキラーチューンだ。Aメロの雷に打たれたようなドラムのキザミがかっこいい。全体的にヘヴィメタル感が増したのはよいが、メロディが控えめであっさりな印象だ。ドラムのアレックス・ホルツヴァルトがとてもうまく、大活躍だった。

RAIN OF A THOUSAND FLAMES (2001年)

おすすめ度:☆☆
ミニアルバムだけど42分あり、公式的には4thアルバム扱いのようだ。#1が怒り狂ったようなイントロで、バンド史上最速の曲。この曲目当てで買ったところもある。#2と#5はつなぎの小曲。#3に13分越えの曲で、またメタル度の低いコンセプト優先の映画サウンドが展開される。#4は語り多い。ラストを締めくくる#7は10分越えで、最初はドヴォルザークの「新世界より」の引用。有名な曲なので、とても耳に残る。最後は#1にのサビメロで終わる。アレンジ力はすごいと思うけど、オリジナリティという面でどうなのかと。

POWER OF THE DRAGONFLAME (2002年)

おすすめ度:☆☆☆☆
5thアルバム。バンドの最高傑作。初めての方はぜひともこのアルバムから聴いてほしい。#1イントロから続く#2のスラッシーなギターリフでメタル度高め。またメロがよさが復活してきた。#3もゴリゴリのギターリフで攻めていてよい。Aメロではハスキーな歌い方を見せ、Bメロでは陽気な展開をして、サビで勇壮に歌い上げる。いい曲だ。#4は牧歌的なイントロからミドルテンポでヘヴィな曲。単語が多くて歌うのが大変そうだ。「エメラルド・ソード・サーガ」のラストにふさわしい会心の出来。ソプラノコーラスからゴリゴリのギターリフで始まる#5はまさかのデスボイスで歌うという新たな試み。#6の緊張感も魅力的でアルバム中盤の中だるみは一切ない。#7はイタリア語のバラードでアルバムの場面の転換を感じる。このバンドの名バラードだ。#8、#9、そしてラストの19分の#10までラストスパートがこのアルバムのハイライトだろう。

その後

「ダーク・シークレット・サーガ」(アルバム4枚、ミニアルバム1枚)があった。通常のアルバム2枚を挟んだあとに、「ネフィリム・エンパイア・サーガ」(アルバム1枚)を開始した。2021年には2枚目のアルバムリリースが決まっている。

2021年現在、バンドはキーボードのアレックス・スタロポリが中心となっており、その他のメンバーは2011年以降に加入した。

古参のメンバーはというと。2011年にギターのルカ・トゥリッリが脱退し、LUCA TURILLI’S RHAPSODYを結成した。分裂である。2016年にはボーカルのファビオ・リオーネ、ドラムのアレックス・ホルツヴァルトが脱退した。

脱退した3人は2018年に集結し、TURILLI / LIONE RHAPSODYを結成した。

詳しくは以下を参照されたい。


名盤(画像をクリックすると楽天市場に飛びます)

コメント

タイトルとURLをコピーしました