ARI KOIVUNEN アルバム紹介

Review
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アリ・コイヴネンは1984年フィンランド生まれた。2005年にフィンランド・カラオケ・チャンピオンシップで優勝し、同年カラオケ・ワールド・チャンピオンシップで3位なった。そして、2007年にフィンランドのアイドル(優秀なシンガーを探し出す番組)で優勝し、デビューを果たした。

ここまでなら、ポップスでありそうなシンデレラストーリーなのだが、フィンランドというお国柄なのか、彼はアイドルで「DEEP PURPLE、WHITE SNAKE、SCORPIONS、IRON MAIDEN、STRATOVARIUS、SONATA ARCTICAなどのヘヴィメタルを歌い続けて」優勝したのだった。そして、ヘヴィメタルのシンガーとして、デビューし1stアルバム” FUEL FOR THE FIRE”はフィンランドのナショナルチャートで12週間連続1位を記録、これはフィンランドではBON JOVIの記録と並ぶことのようだ。

翌年には来日公演も実現し、2ndアルバムを発表した。同年、フィンランドのヘヴィメタルのバンドAMORALに加入し、2017年の解散までボーカルを務めた。加入後初となる音源は2009年の”SHOW YOUR COLORS”では、国内盤のバンド名が” ARI KOIVUNEN with AMORAL”となっていた。

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“FUEL FOR THE FIRE” (2007年)



お勧め度:☆☆☆☆

アイドル発掘番組でヘヴィメタルのナンバーを歌い、優勝したARI KOIVUNENのデビューアルバム。楽曲提供はSTRATOVARIUSのティモ・トルキ、SONATA ARCTICA の‎トニー・カッコ、NIGHTWISHのマルコ・ヒエタラなどフィンランドのヘヴィメタルの豪華メンバー。レコーディングはCHILDREN OF BODOM のヤンネ・ウィルマンやTHUNDERSTONEのメンバーで行われた。
哀愁漂う北欧ヘヴィメタルを瑞々しい声のアリ・コイヴネンが歌いあげるところが何と言っても、このアルバムの良さだ。ボーカルメロディに重きを置きつつも、強力なメンバーによる演奏が楽曲に緩急を与えており、シンプルでありながら飽きさせない。
アイドル発掘番組が発端であり、見方によっては色物扱いされるかもしれないが、ここにあるのは北欧ヘヴィメタルの威信をかけたサウンドである。
ジャケットの青を基調としているところもイメージ通りですごくいい。

2曲目の”Hear My Call”

“BECOMING” (2008年)



お勧め度:☆☆☆

ARI KOIVUNENバンドとして、メンバーを固定し楽曲制作に臨んだ2ndアルバム。鉄は熱いうちに打て、というこもあり、短いスパンでのリリースとなった。1、2、3曲目は重いナンバーで、前作とのギャップに驚いたが、これも狙いかもしれない。4曲目から北欧メタルは健在で、1stアルバムで見た輝きは健在で一安心。ここに確かなクオリティのサウンドが存在するが、1stアルバムの豪華メンバーの作曲・演奏の後では物足りなさを感じてしまったことも事実である。
ジャケットもダークな感じで、ヘヴィメタルとはこういうものだよねって思う反面、瑞々しい声のアリ・コイヴネンにはキラキラ疾走チューンや明るい感じのジャケットがほしい。

3曲目の”Give Me A Reason”


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