LIV MOON アルバム紹介

Review
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LIV MOON(リブムーン)は日本のシンフォニックメタルプロジェクトである。ボーカルはAKANE LIV(岡本茜)。元宝塚歌劇団で、出身はスウェーデンという経歴を持つ。4オクターブの声域を持つ。音楽プロデューサーは西脇辰弥。彼はヴィジュアル系ロックバンドPIERROTの編曲やプロデューサーであり、そのボーカルであるキリトのソロツアーでキーボードを担当した。

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DOUBLE MOON (2009年)

おすすめ度:☆☆
和製NIGHTWISHを期待して聴いたら、ショックが大きかった。AKANE LIVのボーカルはすごいのだが、楽曲のクオリティが不足している。特にメタル成分が弱く、その原因がギターにある。技術は問題ないが、メタル愛が感じられないのだ。残念である。
シンフォニックメタルという視点を外して聞けば、ヘヴィな#1や#3のNIGHTWISHでもありそうなミドルテンポの曲、#4の男性ボーカルあり、#7の心震えるバラード、#11の優雅で堂々としたサウンドとバラエティに富んだアルバムである。#4と#12のカバーを除いて、キーボードの西脇辰弥の作曲である。

GOLDEN MOON (2011年)

おすすめ度:☆☆☆☆
ギターが断然よくなった。#4は全編で低音ボーカルをフィーチャー。せっかくのハイトーンを使わないとはなんというもったいない、と思いきやこれがまたかっこいい。#6はエレクトロな曲で、新しいけどもっと振り切ってダンサブルなものがほしかったところ。#11は静と動の融合が美しく、ギターもベースもかっこいい。#13のバラードでもベースソロがさく裂していてよい。メンバーチェンジが功を奏した。なんといってもラストの#14″アマラントスの翼”は勇壮な疾走チューンで、本プロジェクトの名曲だ。外部ライターの作曲は#2, 3, 4, 10, 11, 13, 14で、あとは西脇辰弥である。ジャケットもきれいだ。

SYMPHONIC MOON (2012年)

おすすめ度:☆☆☆
ANTHEMのギター清水昭男が#1と#2で楽曲提供。#4のクワイアやストリングスアレンジが本場NIGHTWISHっぽくていいし、サビメロディもいい。#6の「アウ!」で始まり、おどけたようなハイテンションの曲は必要だったのか。アルバムの中で完全に浮いているのだが。#9がこれまたメロディック・スピードメタルでかっこいい。ジャケットの白黒は、高音と低音を表しているようだ。外部ライターの作曲は#1, 2, 3, 4, 7, 8, 9, 10で、あとは西脇辰弥である。

その後

2012年に4thアルバム”THE END OF THE BEGINNING”をリリースした。2015年にはベストアルバム、2016年にはミニアルバム”R.E.D”をリリースした。その後はリリースがない。

今思えば、デビュー前の2009年にヘヴィメタルのフェスであるLoud Park 09でライブデビューして脚光を浴びたが、デビューアルバムのメタル度の低さでつまづいてしまった感が否めない。2ndアルバムがデビューアルバムであったら、このプロジェクトは今とは違った状況にあったかもしれない。

もしデビューアルバムしか聞かずにこのプロジェクトを聴くのをやめている方がいたら、2ndアルバム、もしくはそこに収録されている#14″アマラントスの翼”を聴いてほしいなぁ。


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