2006年に解散したヴィジュアル系バンドPIERROTのキリト(ボーカル)が率いるバンドAngeloの2009年の2ndアルバムである。
このアルバムはキングレコードから発売された。明確化コンセプトがあったのかわからないが、バンド結成時の初期衝動のような1stアルバムと比べてアルバム全体としてサウンドも歌詞も統一があって好印象。1stアルバムに引き続き60分以上収録されていて、ボリューム満点なのだが、集中力が衰えてきた管理人的には近年のように10曲に選別してもよかったのではと思う。メロディアスなナンバーが入っており、一般受けもよいのではないか。
作曲は#1と#4を除いてキリト。ギターサポートはデビューアルバムに引き続きTORUxxxである。
1 The opinion by METALLIC FEELER
TAKEO作曲。プログラミングによる短いインスト。近代化して金属に覆われた世界に、終幕を予感させるそんな曲になっている。
2 PANDEMIC
世界的大流行という昨今の状況のような曲。「Show it」のところはかっこいいが、ギターリフが弱めで、アルバムのスタートとしては少し印象が薄くしてしまっている。
3 SISTER
PIERROT時代の名曲「新月」がサビに入っている。疾走するリフにダンサブルなサビがよい。
4 薔薇の花
KOHTA作曲。なかなか刺激的な歌詞だけど、サビメロに温かみを感じるのはKOHTAの曲らしいところか。
5 SWEET GOD’S FLAVOR LAND
不思議な浮遊感のある曲。中毒性が高いかも。
6 極楽鳥
インダストリアルを感じるナンバー。金属の軍団が行進するような感じ。ラストは次に続くようなメロディが流れる。
7 BUTTERFLY
ロックバラード。キリトのサビメロもさることながら、TORUxxxによるギターソロの泣き具合が半端じゃない。涙腺崩壊必至のナンバーで、アルバムの流れを変える1曲だ。
8 CHAOTIC BELL
メロディアスに疾走する曲。やさしく歌うAメロに、サビへとためるBメロ、そして高らかに歌い上げるサビ。キリトのこういう曲が管理人の大好物。6分越えの比較的長い曲ではあるが、決めフレーズ、アレンジが効いて飽きさせないように作りこまれている。
9 Prelude
TAKEOのドラムパターンにはいつも驚かされる。「Because I show the flag」と歌えるところがライブ映えするだろう。Bメロが重苦しい感じだが、サビで一気に明るくなる感情変化の激しい曲。
10 STEADY
ゴリゴリのギター&ベースのユニゾンリフで、押しまくる曲。歌詞からするとこの場合のSTEADYとは「恋人」のことだろう。
11 薄紅の欠片
ピアノとストリングスの美旋律で始まる。そしてキリトのサビメロでお気に入り確定。比較的早いテンポに哀愁漂うメロディがツボ。この曲はイントロだけでなく全体にピアノやストリングスが大胆に入っていて、キングレコード移籍後1発目シングルにふさわしい力作だ。
12 MICRO WAVE SLIDER
インダストリアルにゴリゴリのギターリフを合わせたアグレッシブでかっこいい曲。ライブ映えもする。Angeloの目指したサウンドがここにある。
13 SIGN-mechanism of concealed clue-
イントロのギターシンセ、プログラミングの怪しいサウンドが特徴的な曲。
14 ロザリオ
ストリングスのメロディが印象的なミドルテンポの曲。悲しくもやさしさのあるメロディが破壊の後の再生を感じる曲。
管理人のおすすめ曲
7 BUTTERFLY、8 CHAOTIC BELL、11 薄紅の欠片、12 MICRO WAVE SLIDER
CHAOTIC BELL
SISTER
薄紅の欠片(ピアノとストリングスのイントロはなし)
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