Angelo – “CIRCLE” アルバム紹介

Review
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2022年1月末で無期限活動休止を発表しているヴィジュアル系ロックバンドAngeloの事実上のラストである13枚目のアルバム。ラストアルバムが不吉なナンバーである「13」枚目というのも何か意味があるのではと勘繰りたくなる。今作はバンド結成から15年の節目のアルバムでもある。

アルバムジャケットはバンド名のAngelo(イタリア語で天使の意味)にちなんでいると思われる天使の像にしている。ファーストアルバム以来の天使のアルバムジャケットで、ファーストが像ではなかったのに対して、こちらは像になった(つまり動かなくなった)ところを思うと、活動休止やラストという感じがする。

6曲がキリト、4曲がKaryuの作曲である。前作に引き続きキリト作曲の割合が多い。キリトはインタビューで、前作からすでにバンドの今後について考えながら作業をしていたと話していた。アルバムの収録曲についても彼の明確なビジョンがあり、結果としてキリト作曲が増えたと思われる。

結論から言えば、これまでのバンドの路線の延長上であり、過去の最高傑作(管理人にとっては”DESIGN”と”RESONANCE”)を超えているとは思わない。しかし、活動休止のネガティブな作品でもない。これまでやってきたスタイルをベースに新しさをちゃんと加えている。歌詞はキリトがこれまで一貫して示してきた内容「終わりは始まり、そしてその繰り返し(=CIRCLE)」そのもの。

01.COUNTDOWN
Karyu作曲。ゴリゴリのギターリフ、畳みかけるスネアドラムはKaryuらしいアグレッシブな疾走曲になっている。

02.VOICE
キリト作曲。キラーチューンだ。サビメロがキリトの声にあう疾走曲。こういうキャッチーなメロの曲を待っていた。Bメロからはじけるようにサビに流れ込む展開も好きだ。キリトが自分を鼓舞するための歌だと思うが、それは誰もが大切に思われて求められているのだから、歩みを止めてはならないと普遍性も感じる。

03.スーサイドゲーム
Karyu作曲。アグレッシブ系。Aメロの歌い方、新しい感じ。Bメロの縦ノリ、サビでの疾走はAngeloの得意のスタイルで安心して聴ける。

04.PIERCE THE SKY
キリト作曲。Aメロのドラムが複雑だけど、かなりいい味を出している。キャッチーで疾走する曲は気持ちがいい。映画のような歌詞もよい。

05.ガイア
Karyu作曲。アグレッシブ系のゴリゴリギターリフなんだけど、ちょっとシンプルすぎるか。サビで一気に雰囲気変わるのもAngeloらしい。歌詞にはPIERROT時代のアルバム”HEAVEN~THE CUSTOMIZED LANDSCAPE~”よりCUSTOMIZED LANDSCAPEが使っているのはファンサービスだろう。

06.PURELAND
キリト作曲。タイトルは「極楽浄土」の意味。さわやかなギターリフがまさにそれ。ギターやドラムが忙しいが、全体のバランスがうまく取れていて違和感はない。歌詞は極楽浄土が終わりではなく、次の物語の始まりであることをつづっている。

07.砂の城
キリト作曲。キリトバラード。やはりメロのよさが際立ち、とてもよい。ギターリフの使いまわしが多いのは気になるかも。決して悪くはないのだが、やはり次の曲が同種としては強力すぎてかすんでしまう。キリトはインタビューでこの曲から最後の曲までが、感情の流れが一番リアルで、本当にラストスパートと話していた。

08.SIGHT
キリト作曲。キリトバラードパート2。バラードを2曲入れることは初だ。キリトがこのアルバムはこの曲から始まったという言葉通り、間違いなくこの曲がこのアルバムのハイライトだろう。インタビューで君=キリト、あの人=受け手に人たちと語っていた。この曲の解説は以下を参照。

09.LINKAGE
Karyu作曲。静かに始まり、激しくでもさわやかな感じがするサビ。やはりTAKEOのドラムの功績は大きい。間奏は、浮遊感のあるギターソロでとても印象的だった。

10.CONNECTED NEW CIRCLES
キリト作曲。スネアの躍動感がこの曲のテンションを作り出している。なんて明るい、でもどこか少し影も感じる疾走曲。ラストメッセージは「与えられた現在(いま)を生きよう」と。いいときも悪いときもあるけど、過去や未来にとらわれず、現在(いま)を大切にしていこうということだろう。

管理人のおすすめ曲:
02.VOICE、08.SIGHT、09.LINKAGE、10.CONNECTED NEW CIRCLES

とてもこれで活動休止をするバンドとは思えないエネルギーやパッションを感じるサウンドになっている。活動休止してしまうのは本当に惜しい。活動休止の理由について、キリトはコロナでメンバーそれぞれが活動や人生を振り返り、同じ方向に向かって同じ勢いでバンドを進めることができなくなったためと話していた。

キリトは前のバンドPIERROTが終わっても、すぐにこのバンドAngeloを結成し、ファンの前に帰ってきた。今回はAngeloが活動休止になるが、キリトのソロなのか新しいバンドやユニットなのかはわからないが、絶対に帰ってきてくれるはずだ。そんな気持ちにさせてくれるアルバムになっている。それはキリトがずっと言い続けている「終わりは始まり、そしてその繰り返し(=CIRCLE)」そのものなのだから。

【Angelo 13th ALBUM】「CIRCLE」全曲ダイジェスト【2021.11.17.RELEASE】
Angelo「SIGHT」MV
【Angelo インタビュー】最後のアルバムを最高のものにしようという意識で向き合った | OKMusic
2021年8月1日に無期限活動休止を宣言したAngelo。届けられた最後のアルバム『CIRCLE』は非常に完成度が高く、さらに活動休止を嘆くリスナーの心を引き上げる力を湛えた一作になっている。メンバーが本作に込めた想いや意思をキリト(Vo)に語ってもらった。
【インタビュー】Angelo、キリトが語る活動休止の真意と『CIRCLE』「今ある形にこだわらずに前へ進んで行かないといけない」 | BARKS
Angeloが11月17日、無期限活動休⽌前最後となる13thアルバム『CIRCLE』をリリースする。「永遠に続くものはない。形があるものはいつか終わるんです。大事なことは、常に目を逸らさず、いつか来る終わりと、向...
Angelo
円の終着点は終わりではなく次の螺旋の始まり。Angelo活動休止前最後のアルバムであり最高傑作『CIRCLE』に込めたキリトの思い。




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