バンド名が読めない。「シュトゥルム・ウント・ドラング」と発音し、ドイツ語で「疾風怒濤」を意味するとのこと。バンド名の名付け親はオリジナル・ベーシストのヘンリックの父親のようだ。
2004年にフィンランドで結成された。メンバー全員が1991~1992年生まれで若い。学業と並行してバンド活動をしていく中で、グレン・ヒューズのフィンランド公演のサポート・アクトに大抜擢され、2007年に”LEARNING TO ROCK”でデビューを飾った。平均年齢15歳!!
1stアルバムがフィンランドのチャートで3位、プラチナムディスクを獲得した。2008年には初の来日公演も果たし、同年”ROCK N ROLL CHILDREN”をリリースした。
2010年にベースが、2011年にギターが脱退するが、新メンバーを入れて2012年には”GRADUATION DAY”をリリースした。
デビューアルバムのジャケットが革ジャンにバイクって、もろJUDAS PRIESTだね。カバーでJUDAS PRIESTの”Breaking The Law”やIRON MAIDENの”Fear Of The Dark”を収録しており、直球なところがすごくいい。1970、1980年代のヘヴィメタルのよいところを学び、それを見事に再現している。
“LEARNING TO ROCK” (2007年)
お勧め度:☆☆☆
平均年齢15歳でこの楽曲と演奏ってすごすぎじゃね? どこかで聞いたことある懐かしいサウンドだけど、でもそんなの関係ねぇ! アルバム名にも「(過去の偉大な)ロックに学ぶ」ってあるし、若いので許してあげて。
フィンランド出身ということもあって、上述したバンドのような正統派メタルではなく、哀愁のメロディがたまらない北欧メタルである。さらに疾走感もあってよい。キャッチーだし、イケメンだし、これは人気出るな。
“ROCK ‘N ROLL CHILDREN” (2008年)
お勧め度:☆☆☆☆
アルバムタイトルがDIOの曲名からだし、まさに体現しているし、ご愛敬ということで。曲のアレンジやサウンドプロダクションが向上している! よりキャッチーさが際立つようになった。
SONATA ARCTICAを脱退していたヤニ・リマタイネンによる曲も収録されていて、アルバムに華を添えている。
平均年齢16歳で、捨て曲なしのこんなに素敵なアルバムを作ってしまうなんて、脱帽である。
“Break Away” from “ROCK ‘N ROLL CHILDREN”
魅惑のバラードはいかが。
こういうミドルテンポもいけちゃう。キャッチーなサビがくせになる。
タワーレコードによる紹介文
WARNER MUSIC JAPANによる紹介文
HMVによる紹介文
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その後
2012年以降は新譜発表はない。英語のWikipediaを見ると、現在に至るまでバンドは解散せず継続しているようだ。2017年にはボーカルのアンドレ(Andre Linman)は、プロデューサーのジミー(Jimmy Westerlund)とONE DESIREというバンドを立ち上げてアルバムを発表した。サウンドはメロディアス・ハードへと変化している。
こういう曲もいいよね。グッとくるね。
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