SONATA ARCTICA アルバム紹介

Review
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フィンランドのメロディック・スピードメタルバンド。北欧の冷たさをまとった美旋律と疾走感に心躍る。作品を追うごとにスピードが落ち、展開も複雑化していった。

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“ECLIPTICA” (2000年)



お勧め度:☆☆☆☆

青の美旋律と疾走感が迸る奇跡のデビューアルバム。弱冠20歳のメンバーで作られたというのがさらに驚き。#1の疾走感、ギターとキーボードのユニゾンでガッツポーズ。切ないイントロに後半の展開が鳥肌ものの#2に、高速ギターカッティングリフの#3と全曲語りたくなるほど印象的な曲が多い。#6のピアノイントロで涙腺崩壊、コーラスの「RUN AWAY」で拳を高く上げる。文句なしの名盤だ。

“SILENCE” (2001年)



お勧め度:☆☆☆☆

デビューアルバムからあった美旋律と疾走感に、サウンドプロダクション向上が加わり、#8″San Sebastian (Revisited)”の破壊力に尽きる。SONATA ARCTICAの代表曲であり、メロディック・スピードメタルを体現している。#1イントロからの#2の疾走チューンの流れもメロディック・スピードメタルのファンなら心躍るはずだ。ギターとキーボードのユニゾンイントロの#5や最速曲の#12も納得の出来である。#11のバラードも悲壮感漂う秀逸の曲だ。名作。

“WINTERHEART’S GUILD” (2003年)



お勧め度:☆☆☆

#1や#3など美旋律と疾走感は健在でありながら、アルバム全体としては少し落ち着いた印象である。#3, 4, 6, 7はSTRATOVARIUSのイェンス・ヨハンソンがキーボードを弾いている。悪いわけではないが、彼らの1stと2ndアルバムと比べてしまうと見劣りする感じが否めない。

“RECKONING NIGHT” (2004年)



お勧め度:☆☆

スピードダウンと複雑化で、彼らの魅力がそがれてしまったと思う。そこに確かに美旋律はあるが、これまでのような高揚感が得られない。先行シングル#5も良曲であることは間違いないのだが。

“UNIA” (2007年)



お勧め度:☆

彼らはメロディック・スピードメタルではなくなってしまった。ソングライティングを一手に担ってきたトニー・カッコの心変わりだ、と失恋した気分だ。先行シングル#2とかキーボードのきれいさとボーカルの慟哭が最高なんだけど、最高なんだけど。ミドルテンポで展開も複雑で、眠くなってきてしまう。もうこの先に2ndアルバム収録の”San Sebastian”のようなキラーチューンが望めないと絶望感に打ちひしがれた。

最後に彼らの、そしてメロディック・スピードメタルを代表するキラーチューンを紹介。

“San Sebastian (Revisited)” from 2nd album “SILENCE”

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