AVENGED SEVENFOLD（アヴェンジド・セヴンフォールド、略称A7X）はアメリカのヘヴィメタルバンド。
2001年にデビューアルバムを発表し、2005年の3rdアルバムで人気を獲得した。2007年のセルフタイトルの4thアルバムでセールス面でも成功をおさめた。2009年にドラムのザ・レヴが急死するという悲劇に見舞われた。
2010年、ザ・レヴが尊敬していた当時の元DREAM THEATERのマイク・ポートノイがドラムとして参加した5thアルバムをリリースし、ツアーも周った。
アルバム紹介
“CITY OF EVIL” （2005年）
おすすめ度：☆☆☆
3rdアルバム。アメリカからメロスピバンドが出たと話題であった。M.シャドウズのボーカルはメロスピのクリアなハイトーンとは異なるものの、漢らしい声質だ。そして、シャウト風もバラードも、早口の歌まで巧みにこなす。ツインギターのザッキー・ヴェンジェンス、シニスター・ゲイツのフレーズがまたかっこいい。#1のサビ裏のアルペジオ、ギターソロにリフ。#3のイントロのツインリードギター、#4のギターソロのドラマチックな展開（泣きギターもあり）も、#5のサビ裏のアルペジオ、ラストのスイープ、#6の泣きギターなどギターが楽曲を引っ張っていくところもかっこいい。ギターのフレーズが印象的で耳に残る。
教会の鐘の音がなる#1から#5まで怒涛の疾走チューンの応酬。一辺倒かと思いきや、中間からラストにかけては壮大なナンバーが入ってきて、また驚かされた。ラストの#11のギターソロは悶絶ものだ。四分音符のツインもにくい。
やや軽めのザ・レヴのドラムが気になるくらい。フレーズは鬼のようにたたきまくり、派手だ。
楽曲はやりたいことを詰め込みまくったような感じで忙しいが、それがまた勢いがあって、いい感じ。
“AVENGED SEVENFOLD” （2007年）
おすすめ度：☆☆☆☆
4thアルバム。ザ・レヴが大活躍したアルバム。
教会のパイプオルガンのフレーズから、ツインリードギターソロで始まる#1は、サビのザ・レヴの歌がいい。ギターもドラムもヘヴィさが増した。サビ前のギターメロも、ギターソロも耳に残るギターは健在だ。ドラムフィルも激しい。#2のギターリフはシンプルでかっこいいヘドバンものだ。#5のボーカルとギターの慟哭は胸を打つものがある。#6のAメロの疾走感にピアノの単音が気持ちいい。#8は切ないメロディで疾走する。ギターのフレーズ、ソロが冴えまくりで、曲のどの断面でも最高な名曲だ。#9は8分の大作で、オーケストラが印象的で、ザ・レヴのボーカルもいいアクセントになっている。このバンドの非凡な才能がよく表れた名曲だろう。#10のアコギの合うロックバラード。アルバムのクライマックスが最高すぎる。
MV紹介
“CITY OF EVIL” （2005年）の楽曲
イントロ、サビの裏のギターアルペジオ、ギターソロが最高すぎる。
2:18からのギターソロは圧巻。スリリングで、泣きギターもあって、かっこよすぎる。
2:55からのギターソロから終盤までは特にぐっとくる。
“AVENGED SEVENFOLD” （2007年）の楽曲
ザ・レヴのドラムフィルに酔いしれる。
8分の大作がアメリカン・クルーエル・アニメーションで映像化。
激しい見た目とサウンドのバンドから、これほど美しい楽曲が生まれるとは。
終わりに
ザ・レヴの死後、バンドからカラフルな楽曲がなくなってしまった。もしかすると彼のペンやアレンジによるものだったのかもしれない。
彼が亡くなったニュースを聞いたときはかなりのショックで、その後は一切アルバムを聴いていなかった。彼なしのバンドを見たくないとさえ思っていた。
時が経って、落ち着いて聞き直してみたけど、やはり彼なしのバンドは厳しい。セールスや知名度はよいみたいだけど。
ということで、かなり偏重なアルバム紹介になっていることをご容赦いただきつつ、読んでもらえたらと。
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