2024年9月20日(金)の日米混成バンドTMGが20年ぶりのツアーの2公演目に参加してきた。
日本人は中心人物でギターの松本孝弘。B’zのギター。バンド名のTMGとは、Tak Matsumoto Groupである。アメリカ人はボーカルにMR. BIGのエリック・マーティン、ベースにNIGHT RANGERのジャック・ブレイズである。サポートでアメリカ人のドラムのマット・ソーラム(元GUNS N’ ROSES、VELVET REVOLVER)、日本人のギターのYukihide”YT”Takiyamaが参加。
HYDE LIVE 2019以来のZepp Nagoyaだった。少し早めに行ったら、ちょうどツアーバスのところでエリックが現れるというファンサービスがあった。間近で見ると大きい。そして、一人ひとりにちゃんと対応しているところを見てほっこりした。ファンが大勢集まる前に、関係者がエリックに戻るように言って戻って言った模様。エリックのやさしい人柄が見えた気がして、ライブ前からほっこりしてしまった。
【#TMG】TMG LIVE 2024 at Zepp Nagoya
— B'z (@Bz_Official) September 20, 2024
Eric suddenly appeared!#TakMatsumoto#JackBlades#EricMartin pic.twitter.com/R8MQWzPlcK
17:00会場。デジタルチケットを見せて、チケットを発行してもらい、600円でドリンクコインをもらって、1Fスタンディングエリアに向かった。入って、まだ舞台は暗いがTakのギターアンプのタワーには青色のライトが当たっている。アンプは全部で12台と迫力あり。またMステで紹介があったデビルマンの人形が鎮座していて、緑色のLEDのピンスポットライトが充てられていた。
舞台の上には白い提灯にタック、エリック、ジャック、マット、ティーエムジーの文字。和風だ。
舞台奥の壁には、龍の絵柄。全長の長いタイプのドラゴン。
待っている間に、VELVET REVOLVERの楽曲も流れていた。
この日の名古屋は35度を超える猛暑日。入場待ちのときは西日がきつかった。入場すると、ライブ会場は空調が効いていて快適であった。
セットリストと感想
SEは舞台裏の準備中のメンバーのやり取り。
THE STORY OF LOVE (feat. LiSA)
アルバム”TMG II”より。和を感じる楽曲で始まる。LiSAパートはオケで。小さくて聞こえづらかった。音のバランスがこのときは調整前という感じ。バスが強く、ギターとエリックの声が埋もれていた。ギターソロも終わりの方で聞こえてくるぐらいだった。
ENDLESS SKY
“TMG II”より。キーボードのイントロが特徴的なナンバー。2曲続けて、ミドルテンポで聞かせる楽曲。マットのドラムが強すぎる。タトゥーが隠れるような白いシャツでサングラスというさわやかな感じだが、在籍バンドを考えれば怖そうな人。背筋をピンと伸ばして、でも1音1音が力強い。見ていてかっこよかった。ジャックのベースソロもブリブリだった。エリックは声がつらそうだった。そういえば3月のUKツアーで、喉の不調でミケーレ・ルッピ(WHITESNAKE、SECRET SPHERE)をバックシンガーに起用していた。
THE GREAT DIVIDE
“TMG II”より。原曲のイントロであるカウベルは聞こえなかった。ミドルテンポの楽曲が3曲続く。この曲の前後MCでエリックはTMGが好きなバンドでやりたかったけど、再始動に20年もかかったんだと話していた。
DARK ISLAND WOMAN
“TMG II”より。ややテンポが上がる曲。エリックがつらい分、ジャックが歌ってサポートしてくれていた。
FAITHFUL NOW
“TMG II”より。バラード。アコギはYTが弾いていた。しっとりとしたナンバーで、エリックの声もしっかり聞こえていたので、結構心にしみた。今回のアルバムでもこの曲は好きかも。
JUPITER AND MARS
“TMG II”より。MCでキレイな曲と紹介されていた。イントロが独特。音のバランスはこのあたりでよくなっていたと思う。
MY LIFE
“TMG II”より。ヘヴィなギターリフとキーボードの組み合わせがこのバンドでは珍しい。今回のアルバムはテンポを抑え、キーボードも入れた感じだ。
Everything Passes Away
“TMG I”より。イントロのSEで会場から大声援。ファンは前作のほうが聴きこんでいたり、思い入れがあるだろうし、バンドも慣れた曲ということで、盛り上がっていた。アップテンポの曲ということもあると思う。バンドの演奏の一体感がすごかった。
OH JAPAN 〜OUR TIME IS NOW〜
“TMG I”より。デビューシングルの曲。バンドの代表曲で、盛り上がりは最高潮に。このタイミングで、エリックの声は疲労が限界に達した気がする。
Takソロ
エリックなしの楽器隊のみで演奏。ピアノから始まり、Takのギター奏法は指もピックも使っていた。バラード調のため、ミスタッチとかあると目立つが、このバンドでは皆無。ギターの美しいトーンを聞き入っていた。
TO BE WITH YOU
MR. BIGの楽曲。エリックが戻って、メンバー紹介をやったのちに、アコースティック体制で演奏。20年前のツアーではバンドの持ち曲が少ないから演奏していたと思ったが、今回もやるというのはエリックに対するリスペクトかもしれない。
COLOR IN THE WORLD
“TMG II”より。Bメロのメロハー的なメロにうっとりしてしまう。いい曲だ。
CRASH DOWN LOVE
“TMG II”より。空間的な広がりを感じるイントロに、AメロやBメロはメロハー的だ。エリックのやさしい声に合っている。
KINGS FOR A DAY
“TMG I”より。テンポはやめの楽曲で盛り上がる。
NEVER GOOD-BYE
“TMG I”より。イントロから、観客の腕を左右に大きく振るバイバイの恰好をしだす。いい曲だけど、終わりを予感させるちょっとしんみりしながら聞いていた。
ETERNAL FLAMES (feat. BABYMETAL)
“TMG II”より。MステでBABYMETALと共演したが今日はいないとエリックから。ジャックは俺がBABYMETAL的なニュアンスの話をしていたが、エリックが苦笑いなやり取りがほほえましかった。結局、オケなのだが。ダンサブルなナンバーをあのマットが叩くというのがとても強烈な印象で残っている。
本編はここまで。アンコールで登場し、舞台の壁は日米の国旗にチェンジ。
(You Can Still) Rock In America
NIGHT RANGERの楽曲。ジャックのベースを弾きながら歌う姿がかっこよすぎ。声もしっかり出ている。YTのタッピングソロが超絶すぎる。
GUITAR HERO
“TMG II”より。エリックが改めてメンバーを1人ずつ紹介していき、Takをギターヒーローと呼んでこの曲が始まる。最新作のアルバムのラストナンバーで、イントロのリードギターからかっこいい。ドラムも超絶だ。いつやるのだろうと楽しみに待っていたが、一番最後まで焦らされた!
19:50ごろ終了。
【#TMG】TMG LIVE 2024 at Zepp Nagoya
— B'z (@Bz_Official) September 20, 2024
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★ TMG LIVE 2024 will be held at Zepp Haneda on September 23 and 24! https://t.co/oHThHCbjz6#TakMatsumoto#JackBlades#EricMartin#MattSorum#YT pic.twitter.com/IVIBBmDuzs
終わりに
どこかでエリックがジブリパークの話をしていた。早いタイミングでエリックは2公演目にしてベストな観客だと話していた。エリックとジャックは40年来の付き合いという話も。
最新作”TMG II”のアルバム紹介は後日に。結果的に全曲演奏してくれた。ゲスト女性ボーカルがいる2曲はライブ演奏難しいかと思ったが、オケを使っていた。
前作ではTHE GREATEST SHOW ON EARTHが聴きたかった。でも、文句なしの選曲だ。
ミドルテンポの楽曲が多く、しっとりとしたライブになるかと思いきや、マットのパワフルなドラムでずっと縦ノリで過ごすことになった。おかげで翌日に筋肉中!
マットのドラムはこちらのMVでぜひ堪能してほしい。
ライブ後、少しゆっくりしてから帰ったら、またエリックがファンサービスしてくれているところにちょうど遭遇。ライブで疲れているだろうに、それでもきてくれる人柄の良さに、グッときた。
スーパーミュージシャンたちの夢の共演と言っても過言ではない。前回が20年前だから、今回を逃すと次は20年後もしくはもうないかもしれない。
好きなバンドだからというのもあるが、ライブの質も高くて満足度やライブ後の幸福感が高かった。1日過ぎても。
迷っている方や気になっている方はぜひ。
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