HELLOWEEN UNITED FORCES 2023 @日本武道館 2023/9/16

LIVE
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2023年9月16日(土)、ドイツのパワーメタルバンドHELLOWEEN(ハロウィン)がバンド史上初めて日本武道館でのライブを実施した。しかもソールドアウトである。

彼らのファンである管理人のとしては、何としても参戦するしかないと思った。そして地方から東京まで出て参加した。

青梅線の架線切断による運転見合わせのトラブルに巻き込まれ、九段下駅に着いたら公演開始時刻の18:00という衝撃。その詳細は「おまけ1」で。

自席についたら18:15ごろで、そしてSEが始まりライブ開始。

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セットリストと感想

Orbit(SE)~Skyfall

いきなり7人体制での最新アルバム”HELLOWEEN”からラストを飾る10分越えの超大作。ギター・ボーカルのカイ・ハンセンの作った曲で、守護神伝時代のムードを持っている。3人のボーカル、3人のギターを巧みに取り入れた楽曲で見どころ、聴きどころが満載だった。

Eagle Fly Free

いきなりクライマックスのような盛り上がりから、続いては”守護神伝 第2章”からバンド一のキラーチューン。イントロで会場は大盛り上がりだった。ボーカルのマイケル・キスクは加齢による声の衰えはあるものの、ハイトーンは健在だ。各楽器のソロパートがあるのもこの楽曲の見どころだ。

Mass Pollution

ボーカルがアンディ・デリスに交代。最新アルバム”HELLOWEEN”から。「Make some noise」というMCから始まった。ライブ映えする。

Future World

少し間があった気がする。
そこから、カイのトークとギターがあって、曲がスタート。
ボーカルがマイケル・キスクに代わり、”守護神伝 第1章”から。ライナーノーツでこの曲がラジオで流れて飛び降りるのを思いとどめたという話が書いてあった気がする。カイ・ハンセンの作り、キスクが歌った時代の名曲のひとつだ。

Power

ボーカルがアンディ・デリスに交代。”THE TIME OF THE OATH”から。アンディ時代を象徴する名曲だ。
いい曲なのだが、アンディは歌詞の「We have the guts」のところで自身の股間を握るアクションを取る。これは「nuts」とかけているのだろうかと不思議な気分で見てしまった。

特にアリーナからだと見上げるようにアンディを見ていたので、このアクションが余計に目につく。考えすぎか?

ところで、曲名を日本語で書くと「パワー」となり急にこの曲の持つ力が伝わらなくなってしまう気がする。最近ふと思ったのが「浩然の気」という言葉が似合うのではないかと。出典は孟子で、天地にみなぎっている万物の生命力や活力の源となる気、物事にとらわれないおおらかな心持ちなどの意。

彼らが孟子の「浩然の気」を参考にしてこの曲を書いたかはわからないが、その意味に通ずる強力な言葉として「Power」があるような気がするのだ。

Save Us

“守護神伝 第2章”から。ボーカルはマイケル・キスクへ交代。少し謎の選曲だ。悪い曲ではないが、同じアルバムでカイ・ハンセンの楽曲なら名曲”March of Time”があるからだ。キスクがこの曲を歌いたかった?
そんな考えはお構いなしにライブは大盛り上がりだったけど。

Walls of Jericho(SE)~Metal Invaders / Victim of Fate / Gorgar / Ride the Sky

カイ・ハンセンがギターを持たずに登場。そして、カイがボーカル時代の楽曲のメドレーを披露。最後の”Ride the Sky”ではギターを持って演奏した。

Heavy Metal (Is the Law)

カイがボーカル時代の楽曲。フル演奏。掛け合いのところがライブ映えする。

Forever And One (Neverland)

暗転して、椅子が用意されて、アンディとキスクの二人が登場。お互いにほめあうMCの後、曲がスタート。”THE TIME OF THE OATH”から。

アンディの書いたバラードをチョイスするところがいいね。

ここまでずっと会場も暑かったけど、少しクールダウンできた。ギリギリで小走りで来たせいもあるけど、めっちゃ汗をかいていた。

Guitar Solo(Sascha Gerstner)~Best Time

最新アルバム”HELLOWEEN”から。サシャ・ゲルストナーの楽曲で、管理人としては最新アルバムで一押しだ。ライブでやってくれたのが本当にうれしい。

またサウンドが往年のHELLOWEENを彷彿とさせるものだからなおさらよい。進化していってしまうのだけど、大事なところをおさえてくれるメンバーがいることは心強い。

Dr. Stein

“守護神伝 第2章”から。確かボーカルはキスク。この曲こそ、このバンドの特徴であるコミカルな部分の名曲。

How Many Tears

カイがボーカル時代の楽曲(しかも名曲!)だが、ボーカルはキスク。一部アンディも歌っていた気がする。

途中の泣きギターも涙腺崩壊を誘う。

「All cruelty and violence on earth will be dead and gone」のところは歌詞もグッとくるし、アンディとキスクが同じように、首切り(dead)と後ろに吹き飛ばす(gone)のアクションをしていたのが印象的であった。

アンコール:
Perfect Gentleman

“MASTER OF THE RINGS”より。ボーカルはアンディ。杖をもって登場し、陽気に歌い上げた。

Keeper of the Seven Keys

“守護神伝 第2章”から。ボーカルは二人とも。イントロから涙腺が弱くなる。

この曲は構成のどの一部を切り出しても、1曲のハイライトになりうる強さを持っている点だ。

そろそろ「disease」が来るぞとわくわくしながら待ったり、最後のサビで大団円となったり。

メンバー紹介をして一人ずつ消えていく。サシャはギターアウトロを弾いているから最後の一人になったが、「I’m Sascha. バンドに入って20年になる」と話していた。バンドでは新参者であるが、それでももう20年か。

サシャが入り、ダニ・ルブレが加入し、”守護神伝 新章”を発表してからバンドはメンバーが固定し、安定感を増した。2015年までコンスタントにアルバムを発表し、マーカスの作曲が光るようになった。そして、2018年から7人体制でのスペシャルツアーが始まる。感慨深い。

アンコール2:
Drum Solo(Dani Löble)~I Want Out

“守護神伝 第2章”から。ボーカルは二人とも。せっかくのいい曲だったけど、アリーナではかぼちゃの風船がまかれていて、演奏を見たり聴いたりすることに集中できなかった。上と後ろという死角から急に風船が襲ってくるし、しかも当たるとそこそこ衝撃がある。ということで、風船と戦うことになる。

これがまた、後ろに飛ばすものもいれば前に返すものもいる。ステージと客席の間に落ちるとスタッフがまた投げ込む。こうして無限にこの風船をはじく作業は続くのである。

この風船、ステージから見たり、1階席・2階席、WOWOW放送から見るといい風景に映るのだろうなと客観視しながらひたすらはじいて終わった。曲をほとんど聴いていない。これもまたライブさ。

終わって

何度か涙腺が崩壊しかけた。歌のときもだけど、ギターソロのタイミングでグッとくるものがあった。

汗までしっかり見える距離で見ることができたのもよかった。バンドメンバーの熱量を目に焼き付けられた。

欲を言えばPUMPKINS UNITEDをやってほしかったけど、バンドとしては2017年からの7人体制でのライブで演奏しすぎたかな?

7人体制でのアルバムが出て、そこから楽曲を4曲もやったからお預けかな?

言い出すとキリがないね。

マイケル・ヴァイカートがずっと紳士的であった。自分のソロタイムを設けることもなく、体格もブクブクと太ることもない。むしろ痩せこけて見えるようだったのは背が高いからか。

この人(とマーカス)がバンドを続けて、いい曲を書き続けてくれたから、メンバーが再集結して、バンドが日本武道館までたどり着いた。そう思うと感慨深い。

男の顔は履歴書と言うが、みんないい顔しているし、マイケル・ヴァイカートは紳士そのものだと思うよ。マーカスは陽気そうだしね。

カイはロックスター然としていたね。アンディとキスクは強弱をつけて歌ったり、交代して歌うことで年を重ねてもライブパフォーマンス維持を努めていてよかった。

サシャはギターの音がひとつひとつとても丁寧に弾いていたし、ダニ・ルブレのパワフルかつ持久力のあるドラムとともにバンドを支えてくれているのがとても心強い。

アリーナ席、30,000円と高価であったけど、それに見合う体験を得られた。好きなバンドを目の前で見られる幸せ。プライスレス。

2018年に7人体制でのスペシャルツアーで来日した際は、都合が悪く参戦できなかった。それ以降、コロナもあってもう無理かと思ったら、日本武道館で来日してくれた。5年のもやもやから解放されたが、これも運がよかっただけ。

バンドメンバーの年齢もあり、次があるかわからない。だから行けるときに絶対に行っておいたほうがいい。

日本武道館でソールドアウト。そして、最後のハロウィンバルーンの様子。外から見ると本当にきれい。

まだ、「おまけ1」も「おまけ2」もあるのだが、書いても書いても終わらないので、とりあえずこの状態で一度出してみた。また加筆修正するかも。

おまけ1 到着が遅れた理由

まさかの青梅線が13:00ごろ発生した立川駅と西立川駅の間で架線切断が発生し、運転見合わせ。

地方から車で来て、別件で用事を済ませたうえ、青梅線沿いのホテルに宿泊した。17:00には武道館につく予定で、電車で行くはずが。

結果的には西武線に切り替えて、18:15ぐらいに席についた。

小言を言わせてもらうと、ホテルの方も駅までの時間を訪ねた時に運転見合わせのことを話してくれてもよかった気がするが。青梅線の駅まで行ってからまさかの運転見合わせで、再開が2時間後の18時と知らされる。

そこで、ホテルに武道館に行きたい旨とタクシー会社の連絡先を聞いたのだが、そのときに違う行き方とか提案してくれてもいいのにな(小言パート2)。

タクシー会社2つに連絡したけど、青梅線の運転見合わせで全部ないと言われる。最終的には西武線の駅まで送ってもらって、なんとか武道館の最寄りの九段下駅にたどり着いた。

地方から出てきた人間に、東京の路線図など頭に入っておらず、本当に困ったものだ。

スーパーホテルマンだったら、「青梅線の駅まで時間を聞かれましたけど、これからご乗車予定ですか? 実は13時から運転見合わせで現在動いておりません。どちらまで行かれますか? 九段下駅でしたら、少し遠くなりますが西武線の駅まで行ってから高田馬場駅で乗り換えることで行けますよ」って答えてくれたのではないかと妄想をしてみたり。

聞かれたことに答えられるのが及第点として、聞かれたことの奥にある困りごとまで解決してくれたらエクセレントなんだけど、それは高望みしすぎか。

なんだかんだ言って、最終的にはライブスタートには間に合ったから結果オーライ。

おまけ2 管理人とHELLOWEEN

管理人が参戦したHELLOWEENの過去のライブはこちら。

THE 7 SINNERS WORLD TOUR 2010/2011 JAPAN
2011/2/28 @Zepp Tokyo
スペシャル・ゲスト:STRATOVARIUS
このときのライブもよかった。ブログに記録を残していなかったことが悔やまれる。ゲストも好きなバンドで、最強の組み合わせであった。

Loud Park 12 2012/10/27 @さいたまスーパーアリーナ

Loud Park 15 2015/10/11 @さいたまスーパーアリーナ

最後から実に8年ぶりのHELLOWEENのライブであった。今回の武道館は管理人のコロナ禍後では初の現地でのライブ参戦。

管理人が見た海外のバンドで最多の4回目だ。それほど彼らのサウンドは優れていると思うし、ライブパフォーマンスも圧巻だ。

心の支え的な存在だ。

管理人がメロディック・スピードメタルにハマったきっかけはX JAPANである。日本のバンドということで馴染みやすかったのもあると思う。そこからこのジャンルの創始者であるHELLOWEENに行き着き、このバンドのサウンドが管理人の好みとマッチした。「これだよこれ」という感じ。

つらいときや苦しいときもHELLOWEENを聞けば気が楽になる。

メロディのよさはもちろん、疾走感や歌詞のコミカルなところもいい。

ゲームボーイなどが出てきたら、”The Game Is On”(アルバム”MASTER OF THE RINGS”収録)で「ゲームって楽しいよね」と歌い上げる。

絶対王政の時代に王は王のまま、歩兵は歩兵のままと歌う”Kings Will Be Kings”(アルバム”THE TIME OF THE OATH”収録)であるが、そこにはネガティブな要素はない。彼らは「夢の中で俺らは王で、それがずっと続けばいいな」という気分で書いているのだ。卑屈になっていた管理人からすれば、どうせ俺たちはずっと歩兵で王になれないという恨み節の歌詞かと思ったのに、なんてポジティブなバンドなんだと思ったよ。

そういうバンドがいるというのはいいものだ。

そのバンドがついに日本武道館でライブをした。しかも、かつてのメンバーと7人体制で。いい日であった。

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