カイ・ハンセンの息子在籍のバンドINDUCTIONがメンバー一新

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GAMMA RAYやHELLOWEENで活躍しているカイ・ハンセンの息子ティム・ハンセン在籍のバンドINDUCTIONが2022年1月10日にニューラインナップを発表した。

Vocals: Craig Cairns
Guitars: Tim Kanoa Hansen(カイ・ハンセンの息子)
Guitars: Marcos Rodriguez
Bass: Dominik Gusch
Drums: Kian Kiesling

合わせて2月4日のシングル”Sacrifice”をAtomic Fireレコードよりリリースすることも発表した。

中心人物であったギターのマーティン・ベックもいつの間にかいなくなっていた。デビューアルバムのときにいたメンバーで今も在籍しているのはティム・ハンセンただ一人。カイ・ハンセンの息子のいるバンドとして有名であったが、今では名実ともに彼のバンドとなったといえるであろう。

次のシングルは今後の命運を占う重要なものになるだろう。Atomic Fireレコードと契約していることは確かなクオリティを保証する好材料だ。楽しみに待ちたい。

https://www.facebook.com/inductionofficial/posts/4664717240272079

Atomic Fireレコードについては下記の記事を参照されたい。

さて、この記事を見て、INDUCTIONはかつてのINDUCTIONと同一と考えてよいのだろうか、そんなことが頭をよぎった。

「テセウスの船(テセウスのパラドックス)」と呼ばれる同一性の問題である。ギリシャの伝説で「テセウスの船が老朽化したので、すべての部品を新しくした。それは元のテセウスの船と言えるのか? それとも別物か?」というところからきている。

この状態はバンドでしばしば発生する。メンバーが全員変わったが、バンドは継続している例があるのだ。今回のINDUCTIONも、2014年の結成時のメンバーで、作曲でも中心人物であったマーティン・ベックを含めてメンバーが一新した。残ったのは途中で2017年に加入したティム・ハンセンだけである。結成当時のメンバーは残っていないが、同じバンドと言えるのだろうか? もし今度ティム・ハンセンが脱退したらデビューアルバムのときに在籍したメンバーが一人もいなくなるが、やはり同じバンドと言えるだろうか?

どちらが正しいと明確になっているわけではないので、感じ方は受け手の自由である。ただし、ティム・ハンセンはバンドで4人が抜けて唯一のメンバーになったときに、バンドを解散させ、新しいバンドを立ち上げることもできたはずだ。しかし、それをいないでバンドの継続を選んだ。バンドに対する思い、バンド継続のメリット、マネジメントやレコード会社の意向など様々な要素があるのだろう。

上記のことを考えてみたが、どちらでもよい気もしてきた。最終的にはティム・ハンセンがかっこいいサウンドを発表してくれれば、みんながハッピーだ。ということで(?)、期待したい。

INDUCTION – Mirror Make Believe (Guitar Play-Through) Martin Beck, Tim Hansen

動画の画面右側にいるロングヘアーではないほうがティム・ハンセンである。

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