ALDIOUS – “DETERMINATION” アルバム紹介

Review

2025.05.26

ALDIOUS（アルディアス）は日本のヘヴィメタルバンドである。メンバーは全員女性で、アゲ嬢を意識した佇まいから2010年のデビュー当時、かなり話題となった。

今作は2011年に発表された2ndアルバムである。メンバーラインアップは以下のとおりである。デビューアルバムから変更なし。

ボーカル：Rami
ギター：Yoshi
ギター：トキ
ベース：サワ
ドラム：Aruto

2025年現在、ギター2人とベースは変わっていない。そのほかのメンバーについては後述。

曲紹介
全体として
MV紹介
バンド来歴

曲紹介

01． Disclose
いきなりヘヴィなギターリフが飛び出す。ゴリゴリになったと驚いた。サビメロを聴けば、ALDIOUSらしさがあり安心。

02． Defended Desire (Album Version)
1stシングルのタイトルチューンのリレコーディング。メロディアスに疾走するチューンとなっており、このバンドの持ち味を発揮している。

03． Spirit Black
アルバムのリードトラックとして、ミュージックビデオが制作された。ヘヴィなリフに切ないメロディが疾走する良曲。バンドの演奏力が強化されたことがわかる。

04． Eternal Delusion
低中音のボーカル、サビの下がっていく感じがV系。でも、この雰囲気が魅力的で、管理人的に好き。トキの楽曲。

05．灰の雪 (Album Version)
1stシングルに収録された曲のリレコーディング。メタルバラードに仕上がっている。

06． Wish Song
ヘヴィなリフに、明るいメロが乗り、「ハイ！　ハイ！」の掛け声が入る。

07． Mermaid (Determination Mix)
2ndシングルのタイトルチューン。Ramiの声質を最大限に生かしたサビメロに、ぐっとくる。哀愁のメロディでノックアウトだが、アウトロのギターソロも素晴らしい。

08． Spellbind
激しいカッティングの疾走チューン。

09． Carry Out!
ギターの単音メロによるリフの疾走チューン。

10．夜想曲
ミニアルバム”Dear Slave”に収録された曲のリレコーディング。ボーカル、ピアノ、シンセ、パーカッションによるバラード。

全体として

1stアルバムで気になった演奏力は向上した。“Spirit Black”というバンド代表曲も収録。ラストのバラードを除き、ギターリフがヘヴィ。これはこのバンドがヘヴィメタルバンドであることにこだわりと感じられて頼もしい。その一方で、一般大衆向けからは遠ざかってしまい、爆発的な人気やセールスは望めなくなってしまったのではないかと思った。管理人的にはALDIOUSはX JAPANみたいになるポテンシャルがあったように感じていた。

このバンドの特徴でもあった儚げ（つやのある低中音とギリギリな高音がそう思わせる？）の歌声のRamiは、このアルバムを最後に脱退した。これも管理人的にはショッキングであった。ALDIOUSへの関心が低くなった。その後、R!Nが加入して期待が膨らんだが・・・。