ロニー・ロメロ 2020年熱いボーカリスト

MUSIC
広告

RITCHIE BLACKMORE’S RAINBOW、VANDENBERG、LORDS OF BLACKのボーカルとして知られるロニー・ロメロ(Ronnie Romero)が今熱い。後述するが、バンドやプロジェクトに引く手あまたで大忙しなのだ。

チリ出身のロニー・ロメロは1981年生まれ。2009年からはスペイン在住だという。2013年に仲間とLORDS OF BLACKを立ち上げて、2014年にデビューした。彼が一気にスターダムに駆け上がるターニングポイントとなったのが、2015年に入ってきたRITCHIE BLACKMORE’S RAINBOWへの参加だ。DEEP PURPLEやRAINBOWでの活躍で知られる世界的ギタリストのリッチー・ブラックモアが20年ぶりにハードロックへ回帰する、そのときのボーカルとして大抜擢されたのがロニー・ロメロであった。ちなみに、キーボードにはSTRATOVARIUSのイェンス・ヨハンソンが選ばれた。

ハードロックに回帰するリッチー・ブラックモア ロック・コンサートのラインナップが明らかに

ハード・ロックに回帰するリッチー・ブラックモア ロック・コンサートのラインナップが明らかに - amass
ハード・ロックに回帰するリッチー・ブラックモア。ヨーロッパで2016年6月に行われるロック・コンサートのラインナップが明らかに

Lords Of Black – “Rainbow Eyes” (Rainbow cover) – Tribute To Ronnie James Dio

本家はこちら。
RAINBOW – “Rainbow Eyes”

そっくりだ。少しロニー・ロメロのほうが漢を感じるが、ここまでのクオリティはほかにいないだろう。

管理人も話題になって2016年にLoud Parkで来日したときに見ることができたが、その圧倒的な歌唱力に度肝を抜かれた。また、RAINBOWの元ボーカリストのロニー・ジェイムズ・ディオっぽい歌唱もできるところもポイントだ。とても器用だ。リッチー・ブラックモアはロニー・ロメロのことをロニー・ジェイムズ・ディオとフレディ・マーキュリーを足したような感じと表現していた。

Loud Park 16 1日目のレポートはこちら

Loud Park 16 1日目
Oct. 8 2016 電車が止まっていて遅れました(怒) しかも、小雨。 9:50ぐらいに到着したが、1日券のほうはスムーズに入場できました。 2日券のほうは混雑していましたが、なぜ? 指定席やKingdom Stageの場所を確認して、...

RITCHIE BLACKMORE’S RAINBOWは2016年のライブからスタートし、単発ではあるが、過去の曲のリレコーディングや新曲を発表した。アルバムの製作を期待したい。

2015年以降のロニー・ロメロの活動をまとめてみた。スポット参戦は除いて、ロニー・ロメロがアルバム全編にわたってリードボーカルをとっているもののみである。

2016年 LORDS OF BLACK – “II”
2017年 THE FERRYMEN – “THE FERRYMEN”
2018年 Nozomu Wakai’s DESTINIA – “METAL SOULS”
2018年 LORDS OF BLACK – “ICONS OF THE NEW DAYS”
2018年 CoreLeoni – “THE GREATEST HITS PART 1”
2019年 THE FERRYMEN – “A NEW EVIL”
2019年 CoreLeoni – “II”
2020年 VANDENBERG – “2020”
2020年 LORDS OF BLACK – “ALCHEMY OF SOULS, PT. I”
(タイトルをクリックすると楽天市場に飛びます)

1年に1枚以上アルバムを発表している、超働き者。熱血サラリーマン。かつての日本の「24時間戦えますか」ばりの仕事人。これでライブ活動をもこなしているのだから、ボーカルの才能だけでなくマネジメントも優秀なのだろう。

そんなロニー・ロメロも忙殺され2019年に自身のデビューバンドであるLORDS OF BLACKを一度脱退していた。ただし、2020年に電撃復帰している。マネジメントがうまくいかなかったが、整理されたのとLORDS OF BLACKの新曲がよくて復帰したとインタビューで語った。

ロニー・ロメロ 独占インタビュー
八面六臂の活躍を見せるロニー・ロメロが、今度はヴァンデンバーグ35年ぶりのアルバムのヴォーカリストに抜擢された。古巣であるローズ・オブ・ブラックへの復帰も報じられたロニーに、色々と話を聞いてみた。 &

各バンドやプロジェクトの詳細を見ていこう。

LORDS OF BLACKはロニー・ロメロがデビューしたスペインのバンドだ。正統派メタルを聞かせてくれる。プロデュースが元HELLOWEENでMASTERPLANのローランド・グラポウということもあり、高品質だ。近年はサウンドの広がりが増して、ドラマチックになった。

LORDS OF BLACK – “World Gone Mad”

この曲が収録されているアルバム

(画像をクリックすると楽天市場に飛びます)

Nozomu Wakai’s DESTINIAは日本人ギタリストの若井望のプロジェクトだ。はじめは数曲歌うだけのはずが、楽曲のよさでアルバム全編になったという。曲はよい意味で日本人離れしており、ワールドクラスのサウンドに仕上がっている。かっこいい。若井望はサウンドだけでなく、アルバムのアートワークにも携わるマルチプレイヤー。ロニー・ロメロもさることながら、若井望の今後にも期待したい。胸が熱くなるパワーメタルがさく裂しており、個人的にはこの路線が好きだ。ちなみにベースがマルコ・メンドーサでドラムがトミー・アルドリッジという豪華なメンバーも特徴だ。

Nozomu Wakai’s DESTINIA – “Metal Souls”

この曲が収録されているアルバム

(画像をクリックすると楽天市場に飛びます)

CoreLeoniはGOTTHARDのギターのレオ・レオーニによるハードロックプロジェクト。GOTTHARDの25周年の記念企画。名バラードが多いバンドという認識だが、ロニー・ロメロの熱く歌い上げる。

CoreLeoni – “Let It Be”

この曲が収録されているアルバム

(画像をクリックすると楽天市場に飛びます)

VANDENBERGはギターのエイドリアン・ヴァンデンバーグがオランダで結成したハードロックバンドだ。1987年にエイドリアン・ヴァンデンバーグがWHITESNAKEに加入することになりバンドを解散した。2020年1月にロニー・ロメロをボーカルに起用して復活することが発表された。アルバム発表は1985年の”ALIBI”以来、35年ぶりとなる。疾走するギターリフに合わせて、少しクールに歌うロニー・ロメロがいる。参加するプロジェクトによって歌唱を使い分けている器用な人だ。

VANDENBERG – “Shadows of the Night”

この曲が収録されているアルバム

(画像をクリックすると楽天市場に飛びます)

4年間で9枚のアルバムで彼の声が聴ける。うれしい反面、ほかの声も聴きたくなるというのはわがままか。しかしながら、これからのロニー・ロメロの活躍が期待され、ますます目が離せない存在であることは間違いない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました