キリトが語るバンドマンの生き方・心得

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ヴィジュアル系ロックバンドPIERROT、Angeloのボーカル、キリト(KIRITO)。
2019年にOfficial YouTube Channelを開設し、YouTuberとして週1回ペースで動画の公開や、ライブ配信をしている。
CDが売れないと言われる中で、キリトが年1枚のペースでアルバムをリリースしライブツアーに出る生活ができている秘訣をYouTubeで語っている。
それはバンドマンとしてだけでなく、社会人としての生き方、心得につながると思う。

kirito_band_01
一般社団法人 日本レコード協会 資料より引用
https://www.riaj.or.jp/f/pdf/issue/industry/RIAJ2019.pdf
CD生産数量は年々減少傾向である。その中でキリトがAngeloで活動できている秘訣を探る。

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目次

1.【生配信】バンド経済学【ライブストリーム第4回】
2.【バンドマンよく聞け】ファンを舐めるな
3. まとめ
4. おまけ

1.【生配信】バンド経済学【ライブストリーム第4回】

【生配信】バンド経済学【ライブストリーム第4回】

22:20~
JASRAC 権利について。
動画の概略

版権の関係でライブストリーム第3回でアルバム発売前の曲を公開したが、アルバム発売後に曲を公開するのとでは許可の取り方が異なる。面倒ではあるが、バンドマンの曲の権利を守っているので大事である。

バンドマン兼社長であるキリトの、社長としての顔が見られる。著作権の仕組みを理解し、メリットとデメリットを吟味した上でJASRACに登録していると思われる。バンドマンなど職人気質な方は良い作品に情熱を注ぐ一方で、その経営まで手が回らないことがあるのではないか。キリトはバンドマンであり、経営者であることが必要と考えている。

25:50~
時代の変化について。
動画の概略

キリトがいろいろやっちゃう。デザインや映像制作など。時代が変わって、対応できないと職を失っていく。広告は昔は原盤という元を作る人にお願いして作っていたが、プリンタができてソフトができたから身近になった。印刷会社が危ない。CDも、CD屋さんからダウンロードへ。本も電子書籍へ。世界が進んでいるが日本が遅い。日本はガラパゴス。先進国で人口密度が高い。島国、鎖国。内需。日本の中でビジネスが完結する。スマホとガラケーもそう。音楽の違法ダウンロードに対して、AppleはiTunesへ。日本はコピーコントロールCDで既得権益を守ろうとした。
今時代にあった職業でも急になくなるかもしれない。時代は変わっていくが、やり方を変えていけばやっていける。AIでもキリトの脳(アイデア)は再現できないはず。
携帯電話のカメラの出現で、カメラメーカーがやばいなんて言われたこともあった。しかし、ちゃんと生き残っている。うまく進化して生き残ったからだ。変化に対応できた。
ロックバンドでもそう。キリトはぶれないねと言われるけど、時代に応じて変えてきた。芯はぶれていない。CDバブルが終わって、レコード会社もバンドもやっていけないと言われた。でも、キリトは今もやっている。会社を設立した。収益構造を変えるために。Angeloは出版権をレコード会社とキリトの会社で半分ずつにしている。作詞・作曲は別。お金の話はあまりに生々しいが大事な話。PIERROTに比べて売上枚数は桁違いで落ちたが、収益はPIERROTのときよりよい状態である。

かつて勢いのあった大手電機メーカーの東芝やSHARPが赤字転落した記憶も新しい(その後回復したが)。自動車メーカーのトヨタが2019年に営業利益2.5兆円で日本企業初の快挙をするも、自動車業界が100年に一度の大変革の時代に入り、自動車作りから未来のモビリティ社会作りへと舵を切り始めている。世の中の変化を察知し、やり方を変えて対応することの必要性をキリトは話す。会社を作ったり、広告を作ったり、YouTubeも始めたり。経営者としてバンドメンバーや従業員の生活を守るという視点もあると思うが、新しいものへの探究心もすごいと思う。

54:51~
経営者と従業員
動画の概略

高校や大学を卒業して会社に入り給料をもらう(のが従業員)。会社の保障もある。(それに対して経営者)個人事業主は投資して、リターンを得る。自分で稼ぐ。人それぞれだがキリトは合っていた。
もちろんレコード会社に所属しているときに人脈を作って、一番いいタイミングで会社を作れた。その結果、今も好きな音楽を、求める高いクオリティで作り続けている。

卒業したら会社に入って働くとなんとなく従業員への道ができているけど、本当はそれだけではない。経営者という道があることを言っている。
謙遜しているが、キリトの人柄、変化への対応力がすごいことがわかる。

2.【バンドマンよく聞け】ファンを舐めるな

【バンドマンよく聞け】ファンを舐めるな


サムネイルの破壊力やばい。笑

動画の概略

若手からの相談
ファッションやライブ演出が特徴なバンドだが、やりたくなくなってきた。かっこいいロックバンドがやりたい。どうしたらいいか。

キリト
やりたくないことをやるべきではない。やりたいことをやっていくべき。ファンが減るかもしれないが、自分のやりたいことをやって認めてくれるファンと関係を築いていくべき。

若手からの相談
インストアイベントで過剰なサービス、ハグまでしている。CD購入数で回数を増やせる。ライバルもやっている。

キリト
やりたくないことはやるべきではない。過剰なサービスをしたくない、音楽やライブで勝負したいならそうすべき。自分のやりたいビジョン・スタンス、ファンに媚びるか。どっちで行きたいかはその人次第。ただ、ファンを誤解している。馬鹿にすべきではない。ファンサービスだけを求めているわけではなく、そのバンドを応援してくれているのだ。ファンサービスをやめて減るかもしれないが、バンドを好きな人はついてきてくれる。目先のファンやCD枚数だけ判断せず、その先10年のことを考えて判断すべき。
キリトは好きなことを言っていると思われている。ファンを財布、金づるみたいに思わず、大切にしている。伝えたい、伝えなければいけないことを言ってきている。大勢の前でやりたいから、そのビジョンを見据えて発言している。嫌われることもいう。それで離れるファンがいても仕方がない。
ファンのことを誤解しているのではないか。ファンも仕事をして生活している。その中で、貴重なお金を使ってバンドを応援してくれている。バンドの質を上げれば、ファンも増える。ライブの参加費用も決して安くない。そこに来てくれたファンに、また来たいと思ってもらえるパフォーマンスをしなければならない。
ライブ終わりにファンに「ありがとう」って言われるが、本当はキリトから「ありがとう」と言いたい。
理想論でも夢物語でもない。実際にキリトがやってきて、今も続けられている。

バンドマンとして売れるためにと自分を偽るべきではない。売れることをしてついていくほどファンはバカではない。だから、「ファンを舐めるな」とキリトは言う。売れることではなく、バンドマンの曲、演奏、人柄などを気に入り、応援したいと思ったからファンになっている。ファンは大切なお金をバンドマンに使っている。バンドマンも本気でやりたいことをやって、その上でファンと付き合っていくべきである。本気でやりたいことなら、好きで長く続けられるということもあるだろう。

3. まとめ

バンドマンも音楽やエンターテイメントを突き詰めるのと合わせて経営についても考える必要がある。
・バンドマンとして生計を立てるためのお金のこと
・時代の変化を察知し対応すること
お金のことと書いたが、決してファンを舐めてはいけない。本気の音楽やエンターテイメントを提供して、ファンになってもらうことが大切である。

ファンとしては好きなバンドが見られなくなるのはつらい。その点、キリトは安心できる。バンドマンとして有名であるが、自身やバンドのマネジメント会社の社長(経営者)でもあり、この変革する時代に適応し生き残っている。そしてこの先も生き残っていき続けるのだろう。

4. おまけ

キリトのおすすめの本?
【生配信】バンド経済学【ライブストリーム第4回】


15:40~
Angeloのギター、ギルにすすめた本
デール・カーネギー 道は開ける

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現在、絶賛読み込み中だが、キリトの経営者としての才に通じるものがある。悩みとの向き合い方、人生の決断の仕方など。

今キリトが読んでいる本
シェリー・ケーガン 「死」とは何か

(画像をクリックすると楽天市場に飛びます)

現在取り寄せ中。キリトはさまざまな本を読むようだ。YouTubeでほかの本の紹介もあったらここに追加したい。

以上。

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