POISONBLACK(ポイズンブラック)はフィンランドのヘヴィメタルバンド。SENTENCEDのボーカル、ヴィレ・レイヒアラがギターとしてバンドを組んだ。
2ndアルバムでは、ボーカルが脱退したためヴィレ・レイヒアラ自身がボーカルも担当することになる。
2005年にはSENTENCEDが解散し、ヴィレ・レイヒアラはPOISONBLACKの活動が主となる。
残念ながら2015年に無期限活動休止していた。
では今回なぜ取り上げることになったかというと。
1stアルバムの20周年記念ツアーを23年9月に開始すると発表された。
ESCAPEXSTASY (2003年)
おすすめ度:☆☆
1stアルバム。エスケイペクスタシーと読む。SENTENCEDのボーカル、ヴィレ・レイヒアラがギターで、ボーカルはJ.P.レパルオト、ベースはジャンヌ・クコーネンの3人。さらにギターのジャンヌ・ダルグレン、ドラムのタルモ・カネルハ、キーボードのマルコ・スネクの影響を受けて、とブックレットに記載されている。
ミドルからローテンポで、暗黒で鬱蒼としたゴシックメタルが展開される。J.P.のボーカルも陰鬱なサウンドに一役買って、強烈である。#2、#5、#7などのヴィレのギターソロがかっこいい。
ジャケットの女性はモデルである。ブックレットはほぼ彼女が写り、バンドメンバー3人とのショットもあるが、バンドメンバーではなくモデルである。
LUST STAINED DESPAIR (2006年)
おすすめ度:☆☆☆
2ndアルバム。ボーカルのJ.P.レパルオト、ギターのジャンヌ・ダルグレン、ベースはジャンヌ・クコーネンが脱退した。ボーカルはヴィレ・レイヒアラが担当し、ギターにヤンネ・マルクス、ベースにアンティ・レメスが加入した。前作では3人のバンドメンバーとゲスト3名の状態から、正式に5人のメンバーとなったようだ。
ヴィレにとってはSENTENCEDが解散後の初となる自身のバンドのアルバムである。
前作よりもテンポアップし、よりヘヴィでメタル調となった。ヴィレの慟哭的ヴォーカルが聴けるのもいい。#1、#7のギターリフ、ソロは圧巻だ。#3、#5、#8は北欧の冷たさをまとった儚くも美しい曲だ。
A DEAD HEAVY DAY (2008年)
おすすめ度:☆☆☆
3rdアルバム。メンバーは前作と同じ。ギター1本でブルージーなイントロ#1から、モダンなゴリゴリのヘヴィなギターリフがかっこいい#2へ。ギターソロもインプロビゼーションっぽいがこれがまたかっこいい。ヴィレ・レイヒアラは歌えてギターも弾ける逸材だ。タイトルチューンの#5は北欧の悲愴感とモダンが融合した良曲。#8はヘヴィな楽曲にスリリングなギターソロが印象的。ラストの#12が8分弱の大作だが、間奏のギターソロが圧巻だ。
OF RUST AND BONES (2010年)
おすすめ度:☆☆☆
4thアルバム。メンバーチェンジなし。
ドライブ感のあるギターリフがかっこいい#1で始まる。#2、#5のギターソロも秀逸。#6もギターがグイグイと引っ張ってノリノリでいい。リフもサビ裏のメロも。#7、#9のブルースを取り入れるところは彼ららしさか。#9はキーボードソロといい最後のギターソロといい魅力的だ。ボーナストラックの#11は彼らなりのスラッシュメタルソング。なかなかかっこいい。
その後
2011年に”DRIVE”を、2013年に”LYIJY”をリリースした。2015年に無期限活動休止に入っていた。
2023年、”ESCAPEXSTASY”の20周年を記念してツアーを実施することが発表された。9月公演はすべてソールドアウトし、10月と11月が追加された。
ライブでのファンの反応を見てからかもしれないが、ソールドアウトの時点で彼らへの関心や期待は大きいと思われるので、20周年ライブツアーだけでなくぜひともその後の活動を期待したい。
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