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くしくも今回はフィンランドのギタリスト、ティモ・トルキ関係の話題が2つ。
ティモ・トルキがSTRATOVARIUSのアコースティックカバーアルバムを発表
ティモ・トルキといえばかつてSTRATOVARIUSのリーダーでギタリストだった人物。脱退後はいろいろなバンドを組んでは解散させてきた。最近では自身のバンドINFINITE VISIONSを立ち上げるもクラウドファンディングで失敗し、空中分解させていた。
そんな彼だが、さまざまなミュージシャンとコラボするプロジェクトTIMO TOLKKI’S AVALONは順調である。
今回は久しぶりのソロとして、STRATOVARIUSの曲をアコースティックリメイク(ニュース記事ではリメイクとなっているが、カバーをイメージしてしまう)アルバム”RENAISSANCE ACOUSTICA”を2月13日に自身の公式サイトでデジタルで発売する。
このリリースは複雑な気持ちだ。もちろん彼の作るサウンドは好きだし、STRATOVARIUS時代の彼のセンスは抜群で圧倒的な名曲も多い。だが、バンドを脱退し、すべての曲の権利を手放した彼が、その曲のアコースティックアルバムを出す。金銭的につらい状況なのだろうかと心配になってしまう。
それに去年リリースした新曲を聴いてみてほしい。
REVOLUTION RENAISSANCEやSYMFONIA時代の匂いのするサウンドだ。聴いて一発で彼の曲だとわかるキャッチーなところがいい。
彼の作曲センスはいまだ衰えず。ちょっとあの曲と雰囲気が似ているとか、タイプ別でいうとあの曲たちだなというのはあるが、それも含めて彼らしさのある楽曲だ。
そう、カバーに頼らなくても彼はやっていける。やっていけると思えるからこそ、カバーアルバムになってしまったことが複雑な気分なのだ。
メンバーもボーカルにアレッサンドロ・コンティ(TWILIGHT FORCE、TRICK OR TREAT、元LUCA TURILLI’S RHAPSODY)、ベースにヤリ・カイヌライネン(元STRATOVARIUS)、ドラムにアレックス・ランデンバーグ(CYHRA、KAMELOT)、キーボードにミッコ・ハルキン(元SONATA ARCTICA)と豪華。
ティモ・トルキはカバー(かつての栄光)に頼らなくても、作曲センスや豪華なバンドメンバーがいればやっていけるはずだ。このメンバーでの新曲を期待している。
MAJUSTICEのデビューアルバムが3月に発売
ティモ・トルキのINFINITE VISIONSのために作った曲が提供されたバンドMAJUSTICEのデビューアルバム”ANCESTRAL RECALL”がついに3月22日に発売される。
バンドメンバーやゲスト参加者がとにかく豪華。日本のバンドで初では?
中心人物は25歳のギター:ジエン・タカハシ。ボーカルにユーリ・サンソン(元HIBRIA、ETERNITY’S END)、キーボードにヴィタリ・クープリ(RING OF FIRE、ARTENSION)がいて、ここにKelly SIMONZ’s BLIND FAITHの楽器隊(ギター:ケリー・サイモン、ベース:KAZ、ドラム:YOSUKE)が加わった。
ゲストでボーカル:ラルフ・シーパース(PRIMAL FEAR)、ボーカル:マイク・ヴェセーラ(元LOUDNESS、元YNGWIE MALMSTEEN)、楽曲提供:ティモ・トルキだ。
ジエン・タカハシはケリー・サイモンのギター教室の門下生のようだ。若きギタリストの才能も楽しみであるし、超絶ネオクラシカルギタリストのケリー・サイモンが強力なボーカルとキーボードと共演するのも楽しみだ。
パワーメタルを基調として、ラルフ・シーパースのハイトーンが冴え、超絶なギターやツインリードが楽しめる楽曲となっている。
若き日本のギタリストが中心となり、海外のミュージシャンとバンドを組む時代が来るとは。スケジュール調整やロケーションが難しそうでライブが可能なのかとお節介な心配もあるが、まずは楽曲を楽しみにしたい。
INFINITE VISIONSについて
ティモ・トルキ特集となった今回の記事の中で、たびたび出てきたバンドのINFINITE VISIONSやティモ・トルキの来歴、おすすめの曲はこちらを参照してほしい。
彼がニューバンドを始めるということで、とてもわくわくした出来事であったが・・・。
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