バンドとソロ活動 番外編

MUSIC
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これまで紹介したバンド以外にもいたことを思い出し、取り上げてみる。

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HELLOWEEN

ギターのカイ・ハンセンが1989年に、ボーカルのマイケル・キスクが1993年に脱退し、黄金時代が終焉を迎えた。その後、加入したギターのローランド・グラポウ、ボーカルのアンディ・デリス、ドラムにウリ・カッシュを迎え、第2の全盛期を迎える。2016年にはカイ・ハンセン、マイケル・キスクを迎えて7人体制でツアーを実施した。2021年には7人でのアルバムをリリースした。

HELLOWEENのバンド活動は継続したまま各メンバーはソロ活動も行っていた。

ボーカルのアンディ・デリスは1997年にソロで1stアルバムをリリースした。1999年には2ndアルバムをリリースした。2013年にはANDI DERIS AND THE BAD BANKERS名義でアルバムをリリースした。
ギターのマイケル・ヴァイカートはHELLOWEENのオリジナルメンバーでリーダー格であり、音源発表を伴うソロ活動は行っていない。
当時のギターのローランド・グラポウはソロとして1stアルバムを1997年に、2ndアロバムを1999年にリリースした。
ベースのマーカス・グロスコフはSHOCKMACHINE名義で1998年にアルバムをリリースした。ドラムはウリ・カッシュ。TOBIAS SAMMET’S AVANTASIAの1stアルバム(2001年)、2ndアルバム(2002年)にも参加した。アンディ・デリス、ローランド・グラポウのソロにも参加した。
当時のドラムのウリ・カッシュはローランド・グラポウの1997年のソロアルバム、SINNERの2000年のアルバムに参加した。

ソロ活動をめぐって、メンバー解雇というショッキングな事態に発展した。2001年にローランド・グラポウとウリ・カッシュはプロジェクトを画策しているところ、オリジナルメンバーのマイケル・ヴァイカートとマーカス・グロスコフがよく思わず、結果としてローランド・グラポウとウリ・カッシュはバンドを解雇された。二人はMASTERPLANを結成し、1stアルバムを2002年にリリースした。

STRATOVARIUS

2003年に中心人物のティモ・トルキとの確執により、ボーカルのティモ・コティペルトと当時のドラムのヨルグ・マイケルが脱退した。ただし、2005年には2人とも復帰した。2008年にはティモ・トルキがバンド解散宣言をするも、彼のみ脱退し、残りのメンバーは新しいギターのマティアス・クピアイネンを迎えてバンドを続行した。

元ギターで中心人物であったティモ・トルキは1994年にソロアルバムをリリースした。2002年にもリリースした。
ボーカルのティモ・コティペルトはKOTIPELTO名義で2002年にソロデビューした。2004年、2007年にもアルバムを出した。2004年はバンド脱退後ということもあり、シングルがフィンランドのチャートで初登場1位となった。
キーボードのイェンス・ヨハンソンはSTRATOVARIUSの活動をしながらソロや兄弟名義やその他のプロジェクトへ参加など活動は多岐にわたる。
ベースのラウリ・ポラーは2005年にソロデビューした。2008年、2015年にもアルバムをリリースした。
ドラムのロルフ・ピルヴはSTRATOVARIUSの活動をしながらほかのバンドも掛け持ちしている。

ANGRA

2007年の中頃、バンドはマネジメントのトラブルにより活動休止となる。その状況はボーカルのエドゥ・ファラスキが2008年に「(ANGRA)は終わった」と発言するほどであった。その後、その発言は撤回されるが活動再開は2009年になった。その間にメンバーはソロ活動を精力的に実施し、中にはソロ活動がメインとなり脱退したメンバーもいた。

当時のボーカルのエドゥ・ファラスキは2006年にソロプロジェクトALMAHを立ち上げデビューアルバムを発表していた。2008年はメンバーを集めてバンド形式としたうえで2ndアルバムをリリースした。
ギターのラファエル・ビッテンコートは2008年にBITTENCOURT PROJECTとしてアルバムをリリースした。
当時のギターのキコ・ルーレイロは2005年にソロアルバムをリリースしていた。2006年、2009年にもアルバムを発表した。
ベースのフェリペ・アンドレオーリはALMAHやキコ・ルーレイロのソロ、BITTENCOURT PROJECTに参加していた。
当時のドラムのアキレス・プリースターはANGRA加入前にHANGARというバンドを立ち上げ、1999年にデビューしていた。2001年にANGRAに加入しながら、HANGARも掛け持ちし、2001年、2007年、2008年、2009年とアルバムをリリースした。2009年に彼はHANGARに専念するためANGRAを脱退した。

まとめ

STRATOVARIUSもANGRAも、日本ではあまり例がないが、バンドを掛け持ちするメンバーがいる。またそれぞれがソロ活動をしている。バンドが停止や解散という状況になっても、それぞれ居場所があるという特殊な事例かもしれない。

HELLOWEENの2名の解雇、ANGRAの1名の自身のバンドに専念するため脱退など、バンドとソロ活動を同時に行うとこういうリスクもあるようだ。

とはいえバンド活動のみとしソロ活動を禁止しても、音楽性や主導権、クリエイティブな面でメンバーの不満はたまるだろう。バンド活動のみも、バンド活動とソロ活動の両立も、一長一短と言ったところか。

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