トヨタハイブリッドシステムというと、初代プリウスでデビューした1.5Lエンジンや、その後の3代目プリウスで採用された1.8Lエンジン、カムリやクラウンで採用された2.5Lエンジンなどがある。
今回は2Lエンジン、つまりTNGAシリーズのエンジンM20A-FXSのモデルが増えてきたので、車重と燃費の関係を調べてみた。
このエンジンはレクサスUXでデビューし、その後5代目プリウスの主力モデルに搭載され、
2025年5月にカローラクロスのマイナーチェンジでGR SPORTが追加された。
ちなみにカローラクロスのGR SPORTはE-Fourしか選べない。カローラクロスのその他のグレードは1.8Lエンジンとなる。
カローラクロスの詳細は下記の企業サイトを確認いただきたい。

性能確認

2Lエンジンのハイブリッドシステムを搭載した車種のデータを表にした。
実はまだ3車種しかないレアなハイブリットである。海外では2代目C-HRなどもある。
さて、表ではわかりにくいので、グラフにしてみる。
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まだ第4世代しかないのに世代別とは、と言われそう。ほかの排気量と横並びで作っているのでご容赦ください。
グラフを見ると、カローラクロスのみ3点の直線近似した線の下に位置する。
これは明らかにスポーツ方向にセッティングしているため、燃費が悪化していると思われる。燃費を求めるなら、カローラクロスはGR SPORT以外のグレードを選ぶということか。1.8Lエンジンとなり燃費がよくなるので。
最後に2030年燃費基準にプロットしてみよう。2030年燃費基準って何?という方はこちら。

UXとプリウスは優にクリアしている。燃費基準の線の上にある2つの点がそれである。
カローラクロスはやや下回るが、これはGR SPORT(E-Four)だけである。
上述の通り、燃費を選ぶならカローラクロスのほかグレードにするべき。そうすれば、1.8Lエンジンであり、2030年燃費基準を上回るので、問題ないだろう。つまり、カローラクロス全体としては2030年燃費基準を上回ると、トヨタは計算して販売していそうだ。
今回紹介したエンジンM20A-FXSの詳細はこちらの記事がとても詳しい。

まとめ
カローラクロスGR SPORTに2Lエンジンのトヨタハイブリッドシステム(THS)が搭載された。
これにより2Lハイブリットが3車種(UX、プリウス、カローラクロスGR SPORT)となった。
車重と燃費の関係を見ると、UXやプリウスに対してカローラクロスGR SPORTは燃費性能が低い。しかし、これはよりスポーツ方向に性能を向けているからと考えられる。
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また、2030年燃費基準と照らし合わせてみて、カローラクロスGR SPORTはギリギリのところであるが、カローラクロスという車種で言えば1.8Lエンジンのトヨタハイブリッドシステムのグレードがあり、トータルでは燃費基準をクリアしていると思われる。
カローラクロスGR SPORTのように、今後はスポーツグレードには2Lエンジンのハイブリッドが搭載されていくかもしれない。低燃費で爽快な走りを実現、まさにトヨタの「もっといいクルマづくり」の真骨頂と言えそうだ。
出典
現行

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