HIM アルバム紹介

Review
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HIM(ヒム)はフィンランドのゴシックメタルバンド。1997年に”GREATEST LOVESONGS VOL.666″でデビューした。2017年に解散した。ボーカルのヴィレ・ヴァロがカリスマ的で、作詞作曲をして、バンドのサウンドをラヴ・メタルと命名した。またモデル活動もして、ルックスも抜群。

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RAZORBLADE ROMANCE (2000年)

おすすめ度:☆☆☆
2ndアルバム。#1でゴシックメタルの陰鬱としてひずんだヘヴィなリフでありながら、曲テンポがよく、ヴィレのウェットなボイスでHIMの世界に引き込まれる。サビではデスボイスも聞ける。#3″Join Me In Death”がキラーチューンだ。スローからミドルあたりのテンポで、Aメロの低い声からサビでの裏声に変わると切なく、またピアノメロがシンプルながら耳に残り中毒性が高い。#4みたいなノリノリの曲もいい。その後はスローでダークな感じが続くが#9でアップテンポに戻ってくる。ややギターがひずみすぎでこもり気味、ドラムの音ももやっとしているのが気になるが、楽曲のクオリティの前では些細な問題だろう。本作はドイツとフィンランドでチャート1位を記録した。

DARK LIGHT (2005年)

おすすめ度:☆☆☆☆
5thアルバム。北欧の洗練されたサウンドに、特徴であるヴィレのウェットなボイスが乗る。はかなく、でも、美しい楽曲が魅力的だ。ミドルテンポでややダークなな#1に続く、キャッチーなシングル曲の#2に、切なく疾走するキラーチューンの#3で流れがいい。シングル曲#4、スローなタイトルチューン#5で。#9は哀愁たっぷりのバラード。歌詞はアルバムタイトルにダークとあるが、希望に満ちなものになっている。HIMの最高傑作と言ってよいだろう。本作はフィンランドのバンドとして初めてアメリカのゴールドディスクを記録した。

VENUS DOOM (2007年)

おすすめ度:☆☆
6thアルバム。アルバムタイトルにドゥームとあるように、#1から重厚なリフや中間パートが出てくる。その後もヘヴィなナンバーが続くが、ミドル以上のテンポがあるため、HIMらしさもある。#5はバンド初の10分のナンバー。ただ、管理人としてはダークな中でもポップさを感じることができた前作のインパクトがすさまじく、ポップさを捨ててドゥームへの意向はうれしくない変化であった。ライナーノーツによればヴィレ・ヴァロは前作のあと、婚約したのち破局した。それが本作に暗い影を落としているようだ。

その後

2010年に”SCREAMWORKS : LOVE IN THEORY AND PRACTICE”を、2013年に”TEARS ON TAPE”をリリースした。2017年に解散した。ボーカルのヴィレ・ヴァロはVILLE VALO & AGENTS名義でセルフタイトルアルバムを2019年のリリースしたが、その後プロジェクトは解散したようだ。次の活動がどうなるのか気になるところだ。

2ndアルバムより2曲のMV

HIM – Join Me In Death
HIM – Right Here In My Arms

5thアルバムより2曲のMV

HIM – Wings of A Butterfly
HIM – Killing Loneliness


2ndアルバム
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5thアルバム
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