YouTubeで15周年記念ライブ映像を20周年特別版として期間限定で公開されているのを発見して久しぶりに聞きたくなった。過去のソロのMVもすべて公開されており、よい時代になった。
TETSUYAはtetsuの名前でL’Arc~en~Cielのリーダーでベースとしてメジャーデビュー。2001年のソロデビュー時はTETSU69名義だった。2007年の”Can’t stop believing”でtetsuの名義となり、2009年にはL’Arc~en~Cielではtetsuya、ソロはTETSUYAにそれぞれ改名した。この記事ではその時代の呼び名で記すが、同一人物であることをご了承願いたい。
ソロデビューして20周年の記念となる2021年であるが、L’Arc~en~Cielとしての活動がありずっとやっていたわけではない。2005年~2006年はDEAD ENDのMorrieのソロプロジェクトCreature Creatureの活動もあった。音源のリリースでいえば2001年~2003年、2007年、2010年~2012年、2016年~という感じである。
L’Arc~en~Cielでの彼の活躍は言うまでもないだろう。リーダーとしてバンドを成功へ導いたこと、歌うベースラインと言われる美しい演奏に、”snow drop”や”Driver’s high”や”STAY AWAY”や”READY STEADY GO”などのきれいなメロディのヒットシングルは彼の作曲によるものだ。
管理人的にはソロを結構好んで聞いていた。というのも、L’Arc~en~Cielのアルバム”HEART”にtetsuの作詞・作曲の”milky way”が収録されて以降、アルバムに1曲ずつ入っている彼の作詞・作曲のものを楽しみにしていたからだ。明るいポップチューンを得意としながら、そこに意外にダークな歌詞を入れてきたり、ダークな曲に挑戦したりするのが好きだった。
tetsuの作詞・作曲のL’Arc~en~Cielの曲一覧
“milky way” from “HEART”
“Perfect Blue” from “ark”
“bravery” from “REAL”
“Time goes on” from “SMILE”
“砂時計” from “KISS”
特に”bravery”がベースラインといい、突き刺さる歌詞といい、切ないメロディがよかった。”Time goes on”はソロでも2016年にセルフカバーした曲。
“Suite Novemver” (2002年)
デビューアルバム。TETSU69名義。8曲と隠しトラック1曲という少し物足りなさもあるが、収録時間は50分弱で意外とボリュームあり。彼はボーカルだけでなく、ギターやベースも弾いている。#1は彼らしい悲しみ感じる美旋律の疾走感のある曲。シングルカットされたバージョンもあるが、テンポダウンしているので管理人的にはアルバムバージョンがおすすめ。#2はシングル曲で打ち込み主体の明るくポップな曲。#3は寂しさを感じるギターメロディに、突き刺さる歌詞の彼らしい曲。#4はデジタルなロックチューン。#5″蜃気楼”のアグレッシブな曲がアルバムのハイライト。イントロとAメロがゴリゴリのベースだし、間奏にはベースソロがあってベースのtetsuのソロ曲にふさわしい。以降はミドルテンポの曲となる。#6は悲しい音を奏でるギターとピアノ、ベースの曲。ドラムはなくプログラミング。#7はシンセとボーカルで始まる曲。#8は明日への希望を感じる曲。もっとアップテンポの曲でさわやかに終わってほしかったが、きれいなメロディなのでよし。#69の隠しトラックは実験的な曲。いろんなサンプリング音があって、中には007で使われそうなメロディもあって、こんな曲も作れるよという感じか。
“COME ON!” (2011年)
セカンドアルバム。TETSUYA名義。11曲と曲数は増えたが、収録時間は50分弱とデビューアルバムと同じである。アップテンポなシングル曲が#1(ロックナンバー)と#2(パーティロック)と続いていいね。#3もミドルテンポながら明るい曲調。#4は悲しいメロディに突き刺さる歌詞のTETSUYA節。サビの力強い感じは新しいかも。#5はTMRの西川貴教がラップで参加したアップテンポの曲。TETSUYAの追いかけっこしているようなサビが面白い。L’Arc~en~Cielの”heavenly”時代にありそうなメロで大好物だ。#6はポップで明るい曲調と歌詞。#7″Can’t stop believing”はキラキラで疾走感がたまらないキラーチューン。シングルが出た2007年は管理人の節目のタイミングだったこともあり思い入れが深い(どうでもいいですね)。#8はやさしいメロディに包まれる曲。#9はクリスマスのウキウキ気分なんだけど、少し悲しい感じのする曲。歌詞はNANAの作者の矢沢あい。#10はロックなギターリフで始まる、アップテンポの曲。サビの掛け声がライブ映えしそう。#11はスローテンポのやさしい曲。
ソロデビュー20周年となる2021年現在で、アルバムは2枚。2016年以降はシングルとEPが出ているので、今年こそニューアルバムが出るかな? 新曲リリースのペースがゆっくりなのと、”Time goes on”のセルフカバーを出すくらいなので、もしかすると作曲ペースはゆっくりなのかもしれない。もしくは納得がいく曲ができるまでこだわっているか。いずれにしても期待したい。
コメント