ヴィジュアル系ロックバンドPIERROT、Angeloのボーカルのキリトの1枚目のソロミニアルバム。2026年4月22日発売。
Angelo時代から続く、年1枚のペースでアルバムを発表し続けていたが、2024年の”CROSS”が最後で途切れることになった。
2025年はソロライブに加えて、PIERROTの限定復活、Angeloの再始動でライブが多く、レコーディング期間を十分に確保できなかったのは想像に難くない。
その一方で、2年ぶりに届けられた新譜は「ミニアルバム」という形であったのは少し意外であった。
ソロでライブやるための曲数が確保できたから。ソングライティングのモチベーション低下のため。時代の流れで物理的なCD販売の限界を感じたため(ミニアルバムのほうが曲あたりの値段は上昇)。
なんて、マイナスな要因ばかりを心配していたら、インタビューでは「メロディーを聴かせることに変化した作品」「ミニアルバムだからできた歌詞」という話も。さて、どんな内容か。
レコーディングメンバー
ギター:JOHN
ベース:Chiyu(SLAPSLY)
ドラムのクレジットなし! ということは打ち込み!
これを見て、人件費削減→トータルのアルバム制作費を抑える→やはりCD販売の限界か、なんて思ってしまった。
ドラムの打ち込みは便利な一方で、機械的な印象も与えかねない。デジタル感、近未来感を出すにはいいけど、彼のような熱いロックサウンドを大切にしている場合は不向きでは、と思った。
実際に聴いてみると・・・?
曲紹介
- PARADIGM SHIFT
ヘヴィなミディアムテンポのナンバー。ソロアルバムはこのタイプで始まることが多く、「攻撃的なサウンド」でインパクトを狙っている。サビはメロディ重視で、その裏のベースラインがとてもいい。こういう曲には打ち込むドラムも合うかも。手数・足数多くて、リアル演奏大変だし。「狭間に君を見つけ出していく」「新世界で君へ辿り着こう」「繰り返していく初恋のような再会を遂げて」って「愛」を感じる歌詞だ。 - SIGNAL
歌から入る感じが新しい、疾走チューン。オール日本語歌詞。サビの終わりの「~ても それでも」ってなんか素敵。「指先を絡ませた」「途切れることなく交わる次元に 君だけを探し出す」って「愛」を感じる。 - SOURCE CODE
激しいヘヴィなナンバー。日本語歌詞が多めで、「二人で」って何度も使っている点で「愛」を感じる。物理法則なんかは神や自然のソースコードにあたるかもしれない。また映画マトリックスのように、実は誰かにプログラムされた(ソースコードで描かれた)世界に生きているのかもしれない。彼の得意な歌詞の世界。 - 蒼く浮かぶ⽉
ピアノを導入したスローバラード。オール日本語歌詞。貴方を壊して手放してしまった。貴方の幻想を見ながら、貴方の残した言葉を思い出しながら、伝わらない言葉を綴って生きていく。そして、再び出逢う。
きれいだけど、はかなく悲しい。終わって、次が始まる。それが続いていく。 - SHUTTER WORLD
ミディアムテンポバラード。オール日本語歌詞。キリトの十八番。管理人が好きなやつ。カメラのシャッターを切って、時間を切り取って保存する写真。でも、その人生は進む。それは残酷なような気もするけど、それでも続いていく。「愛」を感じる。 - GEARS OF FATE
歌から入る感じが新しい(パート2)、さわやかなメロディが疾走するロックチューン。サビの「想定外の~」のフレーズ、一度聴いたら耳から離れない。
「自分に価値が見当たらないなら 焦がれるように君を求める唄を唄うから」ってキリトが極限まで攻めて生み出した愛情表現だ。ちょっとかっこよすぎるね。
「唄い続けた言葉は寄り添い離れないこれからずっと やっと出逢えた今を生きよう」って唄い続けた言葉=キリトやキリトの歌で、ライブでも話していた「ファンの前から急にいなくならない」とリンクして、重く大切なフレーズだと思う。
ソロの曲の中で、一番かも。
管理人のおすすめ:
- 蒼く浮かぶ⽉、06. GEARS OF FATE
全体
ギターがややシンプルで裏方気味。構築美とか、味わい深いみたいな雰囲気がほしいかも。ベースは素敵、メロディを奏でているから存在感がすごい。ドラムも打ち込みで機械感が出たらと心配したが、今の打ち込みのレベルが高いのか、キリトやサウンドエンジニアの腕でここまで作りこんだのか、正直全く問題ない。
日本語歌詞が増え、PIERROTや初期のソロ時代のよう。彼の得意なスタイルだし、やはりとてもいい。全編に「愛」を感じる。
「管理人的キリト論」なんて書いちゃって、日本語歌詞の彼の曲こそなんて言っていたら、こういうミニアルバム出て、狂喜乱舞!

初めての人に薦めたい、良作。彼らしさが詰まった1枚。ミニアルバムでコスパ悪いと思われたら、とても残念だし、惜しい。
このミニアルバムから入って、どんどん掘り下げていってくれる人が増えてくれることを願うばかり。
MV紹介
インタビュー記事


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