ドイツのメロディック・スピードメタルバンド、HELLOWEEN（ハロウィン）が2015年に発表した15枚目のアルバム。前作”STRAIGHT OUT OF HELL”より2年ぶり。
オリコン週間ランキングで9位にランクインした。
曲紹介
01． Heroes
サシャ・ゲルストナーの楽曲。イントロのギターから期待感が高まる。サビのコーラス部分とかわかりやすくていい。
02． Battle’s Won
マイケル・ヴァイカートの楽曲。Bメロ、サビを聴けば、彼のペンによる曲だとすぐわかる好きなメロディ。HELLOWEENらしい曲に仕上がっている。
03． My God-Given Right
アンディ・デリスの楽曲。タイトルチューン。サビのつかみが抜群。いい曲だ。
04． Stay Crazy
アンディ・デリスの楽曲。サビの歌メロがグイグイと引っ張っていく。全体的にヘヴィに仕上がっている。
05． Lost In America
アンディ・デリスの楽曲。イントロのギター、サビメロ、ドラムフィルが強烈なインパクトあり。間奏パートも一番スリリング。このアルバムはここまでの楽曲が強すぎる。
06． Russian Roule
アンディ・デリスとサシャ・ゲルストナーの共作。ちょっと癖が強い。サビメロ、その裏のギターリフはバンドらしくないかもしれないが、結構かっこいい。
07． The Swing Of A Fallen World
アンディ・デリスの楽曲。ミドルテンポで、ダウナーな楽曲。せっかくのアルバムの勢いを殺してしまっており、少し残念。
08． Like Everybody Else
サシャ・ゲルストナーの楽曲。バラード。ギター1本で始まり、ボーカルが入って、その後バンドサウンドになっていく。盛り上がり方はすごくいい。
09． Creatures In Heaven
マイケル・ヴァイカートの楽曲。イントロ、ギター単音リフがこれまでにない新しい感じ。からのテンポアップして曲が始まっていく。ヴァイキーが作るサビメロディがいい。ただ、少し盛り上がり不足感もある。
10． If God Loves Rock ‘n’ Roll
アンディ・デリスの楽曲。ノリノリチューン。このサビメロを待っていた。アルバム序盤の盛り上がりが戻ってきた。ソロのあと、アンディの掛け声に合わせて、ベース、ギター、ツインギターと増えて最後のサビに入っていく。
11． Living On The Edge
マーカス・グロスコフの楽曲。フレーズ、間奏パートなどかっこいい部分も多いが、全体として詰め込み過ぎた印象。
12． Claws
マイケル・ヴァイカートの楽曲。いきなりギターソロから始まる。随所にヴァイキーっぽさはあるが、複雑であったり、メロが弱いため、ちょっと残念。バンドの演奏技術の高さは伝わるけど。
13． You, Still Of War
サシャ・ゲルストナーとアンディ・デリスの共作。入りは超大作を予感させる。途中のギターリフがちょっと似合わない。全体的にゴリゴリのリフが多く、雰囲気を壊してしまっている。Bメロの歌はすごくいい。ラストの畳みかけは見事。ただし、彼らのこれまでの超大作からするともっとよい楽曲できたはずと思ってしまう。アルバムの後半が少しおしい。
14． I Wish I Were There
ボーナストラック。アンディ・デリスの楽曲。シンプルな曲になっている。
15． Wicked Game
ボーナストラック。サシャ・ゲルストナーの楽曲。#06のようなヘヴィでちょっと風変わりな雰囲気を持つ。癖が強いため、耳を引く。
16． Free World
ボーナストラックで10000セット完全生産限定の5大特典付きデラックス・エディションのみ。マーカス・グロスコフの楽曲。こちらもシンプルに疾走するチューンになっている。
全体
アルバム前半のメロディが強いパワーメタルで攻めてくるところがよい。その一方で、中間で少し失速し、後半に戻しきれず終わってしまった印象だ。また、前作のようなバラエティに富むわけでもない点で、統一感が出たという意味よりも面白味が減ったように感じた。
ただし、このアルバムからHELLOWEENを聴き始めたとしても、後悔することはないはずだ。彼らの魅力は入っており、もっとほかの楽曲を聴いてみようと思ってもらえると思う。特に過去の名曲は一度は聴いてほしい。
MV紹介
PR
（画像をクリックすると楽天市場へ飛びます）
コメント