クラウンエステートの性能確認

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トヨタのクラウンの4兄弟の最後、エステートが2025年3月13日に発売を開始した。

新型クラウン(エステート)を発売 | トヨタ | グローバルニュースルーム | トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト
TOYOTAは、3月13日に、新型クラウン(エステート)を発売しました。

クラウンは1955年に誕生し、今年で70周年とのこと。そのタイミングで発売できたとなっているが、当初は2023年度内の発売が延期でこうなってしまった。その理由は確認のためと発表があったものの、認証不正問題も無関係ではないだろう。

長く待ったにせよ、こうして日の目を見ることができたのはよかった。かつてのクラウンエステートはセダンをベースに荷室を拡張したワゴンタイプであったが、今回はワゴンに匹敵する大きな荷室を兼ね備えた都市型SUVタイプと言えそうだ。SUVと言えば、クラウンスポーツもSUVであるが、こちらはクーペSUVやスポーツ・デザインに特化している感があり、荷室に不満を持つユーザーもいるだろう。

荷室が大きく、SUV然としたクラウンを求めていた方向けの車が、このクラウンエステートと言えそうだ。

燃費データを見ていこう。

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クラウンエステート(2.5L ハイブリッド)データ

荷室が大きいということで、体格も大きなSUVであるクラウンエステートであるが、実は車重はクラウンスポーツよりも80 kg重いだけクラウンセダンと比べるとクラウンエステートは130 kgも軽い。セダンはショーファードリブンの面もあり、装備や架装が充実している分重いのかもしれない。

ライバル車種で言えば、メルセデスベンツのC220d(ディーゼル、4WD)は17.9 km/L、同メーカーのE220d(ディーゼル、4WD)は16.7 km/Lに対してクラウンエステートは20.3 km/Lやはりトヨタハイブリッドシステムは優秀であると言えそうだ。

車重と燃費の関係をプロットしたグラフで見てみよう。

クラウンエステートはその重量から、トヨタハイブリッドシステムの第4世代の近似曲線の付近にあり、妥当な燃費性能と言えそうだ。

次に同一車種での車重と燃費の関係を見ていこう。

クラウン4兄弟が出そろい、先代にあたる15代目クラウン(セダンタイプ)に対してセダン以外は車重が増えたにもかかわらず燃費が向上した。クラウンセダンについては車重が15代目クラウンに対して250kg増加しており、単純に燃費の優劣をつけるのは分が悪い。

このグラフで、クラウンクロスオーバー、クラウンスポーツ、クラウンエステート、クラウンセダンの順に重量が重くなっていくことがわかる。このあたりもキャラクター分けの狙いが見えそうだ。

一番軽いため燃費もよく、サイズも中央あたりのクラウンクロスオーバーは普及タイプと言えそうだ。15代目クラウンからの乗り換えもしやすそうだ。

一番小さいクラウンスポーツはローワイドのフォルムでデザインを優先する人向けだろう。燃費もクロスオーバーより劣る。

ワゴンや大きな都市型SUVとしてクラウンエステートがあり、ショーファードリブンに特化して重厚になったクラウンセダンがある。そんな風に言えそうだ。

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まとめ

トヨタのクラウンの4車種がすべて出そろった。先代の15代目クラウンと比べて、クラウンセダン以外は燃費が向上した。

車重の違いより、4車種のキャラクター分けの狙いが見えてくる。

一番軽いクラウンクロスオーバーはサイズや荷室が適当で燃費が最もよいため普及型。デザイン志向のクラウンスポーツ、ワゴンや大型SUVとしてのクラウンエステート、ショーファードリブンのクラウンセダン。そのように見える。

出典

現行モデル

トヨタ ラインアップ | トヨタ自動車WEBサイト
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生産終了モデル

トヨタ ラインアップ | 旧車情報 | トヨタ自動車WEBサイト
トヨタの旧車情報ページです。

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