管理人的ヘヴィメタル好き向けクラシック3選

管理人的シリーズ
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久しぶりの管理人的シリーズ。今回はクラシックに焦点を当ててみようと思う。

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前置き(なぜ? 誰向け?)

なぜクラシックなのか。それはヘヴィメタルと親和性が高いからだ。コード進行で引用することもあれば、フレーズを使うこともあるし、曲そのものを使って歌詞を入れたりする例もある。

誰向けなのか。ヘヴィメタル好き向けとしながらも、実際にはいろいろな方向けである。ヘヴィメタルを聴いていて、あのフレーズの元ネタはこれか、そんな入口でもいいと思う。

王者イングヴェイ・マルムスティーンは「バッハが死んでから誰も作曲はしてこなかった。みんなバッハの真似なんだ。それ以後、初めて作曲をしたのは俺なのさ」という名言を残している。ヘヴィメタルどころか、すべての音楽のルーツはクラシックなのかもしれない。

最近で言えば、タイムパフォーマンスが重視される傾向である。もちろん、コンテンツの多さに対して可処分時間が少なすぎるのもあるだろう。だが、音楽や読書などの芸術はじっくり味わってほしいと思うのが本音。有限の時間を、素晴らしい音楽に触れる時間に使うことはとても貴重なことかもしれない。贅沢であるともいえる。贅沢している俺かっこいい、という余韻に酔いしれることもできる?

音楽や読書などの芸術は心の保養である。そして、目を疲れさせるコンテンツが多いことを考えれば、音楽は目を閉じて耳をそばだてて聞く点でも体によいかもしれない。

温故知新という言葉もある。新しい曲を聴くのも刺激だし、楽しみだ。しかし、古いものからも学ぶものや得られるものがあるはずだ。

まぁこんな風にいろいろと御託を並べてきたが、とにかく聴いて感じよ、かもしれない。

ユーモレスク

アントニン・ドヴォルザークの8つのユーモレスクの第7曲。
Antonin Leopold Dvorak – Humoresque Op.101-7

Aパート、Bパートはよく聞いたことあると思う。少し陽気で、でもちょっと寂しいかもという感じ。のどかなヨーロッパの情景を思い浮かべる。ただ、それはCメロに行くまでの序章に過ぎなかった!! 本当のカタルシスはこのCパート(動画の1:30~)にある。甘く切なく、そして衝撃さえあるこのパートに管理人は心を奪われた。
意外とヘヴィメタルでの引用は見られない。ドヴォルザークと言えば、「新世界より」が有名で、RHAPSODY OF FIREで引用される。

月光

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの月光の第1楽章。
Ludwig van Beethoven – Moonlight Sonata(1st Movement) Adagio sostenuto

少し青白さを感じるような夜に浮かぶ満月の光。静寂だけど神秘的な空間が浮かぶようなイントロ。ひとつひとつの音が体にしみこんでくるような魅力さえある楽曲。
ヘヴィメタルで言えば、ANGRAで活躍したボーカルのアンドレ・マトスがVIPER時代にこの曲に歌詞をつけて発表している。彼のハイトーンボーカルに、絶望時に月の光の美しさのとりこになったような歌詞がまた魅力的。

四季:夏

アントニオ・ヴィヴァルディの四季:夏(協奏曲第2番)

Antonio Lucio Vivaldi – The Four Seasons: Summer

特に第3パートのPRESTOが有名だし、盛り上がるだろう。第1パートも静と動の緩急が素晴らしいし、第2パートでしっとりしっみりするのもいい。そのあとで来る第3パートのカタルシスがまた格別だ。スリリングなフレーズがいかにもクラシックというところも血が沸き立つポイントだ。

四季という協奏曲は、第1番から第4番までで構成され、春夏秋冬となっている。各番の中も第1楽章から第3楽章という構成である。

ヘヴィメタルで言えばAT VANCEがこの曲をカバーしている。アルバム”NO ESCAPE”でPRESTOを、アルバム”RIDE THE SKY”で第1パートをカバーしている。AT VANCEはさらに四季:春、四季:冬もカバーしている。四季:冬はさらにANGRAの”Angels Cry”で聞ける。いかに引用されているかよくわかるだろう。AT VANCEの中心人物であるオーラフ・レンクがクラシック好きというだけかもしれないが。

終わりに

ほかにもいい曲(たとえば、パガニーニのカプリースとか)はあるし、楽しみ方もそれぞれだと思う。一例として、これをきっかけに、何か少しでも参考になればと思う。

作曲家の人物像とか、これらの作曲にあたっての想いなども調べるとより曲のイメージが沸きやすいかもしれない。

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