著者は婚約者の赤塚友美。
TAIJIの4年目の命日である2015年7月17日発売。
3部構成+特別寄稿となっている。
第1章は死の謎について
週刊文春を購読したし、ウェブの情報もあったので、多少は理解しているつもりであったが。ファンでも非常に苦悩するものだから、婚約者は気が気でないと感じる。海外での日本人の死について考えさせられる内容となっている。
第2章はTAIJIの闘病生活について
TAIJIのブログを読んでいたので、大変な状況にあることはわかっているつもりであった。しかし、想像以上であったといわざるを得ない。2006年のD.T.R復活あたりから音楽活動が活発になっていたにもかかわらず、軌道に乗らなかった理由はここにあった。よき理解者が周囲に少なかったために、軋轢が生まれてしまった。逆に婚約者と出会ってからのTAIJIの闘病とリハビリには目を見張るものがある。そして、2010年のX JAPANとの共演へとつながっていくのである。
第3章はTAIJIの婚約者との日常について
実はここが一番楽しみだったところ。TAIJIって口数が少なく怖いイメージだったり、ものを破壊イメージだったりするけれど、ブログを読んでいると、違う一面も見えていた。音楽だけでなく、アクセサリーデザインをはじめとする芸術家的な一面。人懐こい一面。やさしい一面。素敵なところが本当に多い。TAIJIファンとしては彼の音楽はもちろんだけど、こういうところも広く認知されてほしいもの。
特別寄稿はTAIJIの生い立ち、音楽的な話など。バイオグラフィー、ディスコグラフィーも付録として掲載されている。
改めてTAIJIをリスペクトした。本当に彼の死を悼む。
2014年夏、彼のお墓の前で手を合わせてきた。そこで思ったことを、今回も思った。
“We miss you, TAIJI”
コメント