1995年11月1日に、KINGS(キングス)のアルバム”KINGS”が発売された。今から30年前になる。
NIGHT HAWKS、聖飢魔II、X(現X JAPAN)のメンバーが集結したスーパープロジェクトでもあった。
管理人的にはTAIJI(沢田泰司、当時の表記は沢田大司)がベースで参加しているため興味を持った。
メンバーラインアップ
ボーカル:青木秀一(NIGHT HAWKS)
ギター:ルーク篁(聖飢魔II)
ベース:沢田大司(元X、元LOUDNESS、D.T.R)
サポート
ドラム:宮脇”Joe”知史(元44MAGNUM、hide)
在籍バンドは当時のもの。
各曲の紹介
- Break Down
WHITESNAKEのデイヴィッド・カヴァデール的なボーカルで強烈に始まるミドルテンポのナンバー。そして展開も多く、6分越え。渋い。 - The Gate Of Your Soul
アコースティックギターとボーカルで静かに始まる。ハードなギターが特徴のミドルテンポの曲。サビ裏のTAIJIのベースラインは歌っているようで美しい。 - Stand Up To The World
エレキギターのカッティングとボーカルから始まる。こちらもミドルテンポのナンバーで、3連発だと少し聴き疲れしそう? - 1989 For 1994
シンセも使ったロックバラード。アコギソロ、エレキギターソロのところはルーク篁の独壇場だ。ラストに裏でベースがメロディを奏でているところがお気に入りポイント。 - Misty Eyes
明るめのギターリフ、軽快なドラムで始まる。これまでの曲と比べ、アップテンポ。Cメロの裏でベースの音階が上がっていくところ、楽しみにしてしまう。 - Are You Ready(Gonna Smash It Along)
疾走するロックンロールナンバー。わかりやすくてかっこいい。ギターソロの裏はベースとドラムのみで支えていて、この潔いシンプルさがいい。楽曲中、終始TAIJIの重低音が響き渡る。 - Not Throwing The Keys
ミドルテンポのナンバーで、ギターアルペジオが特徴的。サビはシンプルなカッティング。 - Hard-Pressed City
イントロでベースソロのようなフレーズが入るミドルテンポの曲。ラストのサビ前のベースフレーズ、ボーカルとドラムだけのサビの後のベースが入ってくるところが好き。 - Praying For Dying
9分越えの長尺のナンバー。練られた楽曲の構成となっているため、集中して聴いていると長さを感じない。
全体
青木秀一とルーク篁による楽曲が収録されており、TAIJIの作曲で聴いてみたかった。ベースラインも楽曲をボトムで支えることに徹底している。全体的に1曲が長めであったり、ミドルテンポのナンバーが多いこともあり、聴き手を選ぶかもしれない。熱いボーカルも。
でも、こういう熱いハードロックが聴きたくなる日もあるだろう。随所にTAIJIのベースを感じられるのもうれしい。NIGHT HAWKS、聖飢魔II、X、44MAGNUMのメンバーが集まって共演したというだけでも一聴の価値ありだ。
中古でしか手に入らない時期が長く続いたが、2021年12月8日より新しい品番で再発売された。
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