DRAGONFORCE(ドラゴンフォース)
イギリス出身のメロディック・スピード・メタルバンド。珍しい出自と、圧倒的なスピード、デビュー時は多国籍バンドということで話題沸騰のバンド。
デビュー当初のバンド構成
ZPサート:ボーカル、南アフリカ共和国
サム・トットマン :ギター、ニュージーランド
ハーマン・リ :ギター、香港
エイドリアン・ランバート:ベース、イングランド
ディディエ・アルムズニ:ドラム、フランス
ヴァジーム・プルジャーノフ:キーボード、ウクライナ
見事にメンバー全員の出身が異なる。
“VALLEY OF THE DAMNED” (2003年)
お勧め度:☆☆☆☆
衝撃のデビュー作。当時とにかく速いことで話題になった。ジャンルでいえば、メロディック・スピード・メタルなのだがその中でも疾走曲(Xの”Silent Jealousy”)の割合が多い。というよりアルバムで疾走曲以外はバラード1曲のみだ。ハイトーンボーカルに、ピロピロのツインギターに、キラキラキーボード。管理人の大好物。ヒロイックなジャケットは好みが分かれるだろう。サウンドプロダクションにこそ多少難があるものの、トータルで見たときにデビュー作でこのクオリティなら名作というのがふさわしいだろう。
“SONIC FIRESTORM” (2004年)
お勧め度:☆☆☆☆
デビュー作が良すぎて、それ以上を望めないと思っていたが杞憂に終わった。ドラムがチェンジし、ブラストビートが入ったことで疾走曲がよりインパクトを増した。さらに歌メロの味わいが前作より増していることもグッドである。”Fields Of Despair”は管理人的にはキラーチューンである。ライブでなかなかやってくれないが。メジャー感の増した名作。
“INHUMAN RAMPAGE” (2005年)
お勧め度:☆☆☆
疾走曲で固めて世界に衝撃を与えたファースト・アルバム。ブラストビートを取り入れて進化を見せたセカンド・アルバム。その次はどうなるかと思ったら、「メジャーコードを使わずに作曲する」という制約を課した。これが功を奏し、アルバム全体として緊張感のあるタイトなサウンドがある。サウンドプロダクションもよい。よいのだが、疾走曲盛りだくさんの3作目になるとお腹いっぱい感が出てきている。ファーストとセカンドのアルバム中盤ににあったバラードが今作はラストに持っていったことも影響している。
“ULTRA BEATDOWN” (2008年)
お勧め度:☆☆☆☆
サード・アルバムでお腹いっぱいと言いながら、”Heroes Of Our Time”のMVを見て即買いした。メロスピのキラーチューンに仕上がっておりかっこいい。曲のアレンジ、テイストも多彩で飽きさせない工夫がされている。バンドとしての円熟が感じられる。管理人の願いが通じたのかアルバム中唯一のバラードが中盤に配置されたおかげもあるだろう。速さと深みを兼ね備えた疾走曲が織りなすDRAGONFORCEの名作といえるだろう。蛇足であるが、アニメやゲーム風のジャケットは誰の趣向なのだろう。
DRAGONFORCE – “Heroes Of Our Time” MV
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