2025年4月の日本車のエンジン一覧 第1回

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前回は2022年5月に実施し、約3年の月日が経過した。世の中は電気自動車(EV、BEV)に一気に転換という極端な流れから、ハイブリッド車(HEV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)への見直し、回帰がある現状だ。

日本の自動車メーカーは比較的冷静で、もともとBEVだけに絞るような方針は打ち出していなかった。電動化比率を高めていきつつ、ユーザーのニーズに合わせて提供する形をとっている。その最たる例がトヨタのマルチパスウェイ(全方位)戦略であろう。

ということで、今回の調査結果は、エンジンで言えば、新規開発は少なくなり、おそらくハイブリッド車向けが多くなり、車のラインアップでもエンジンのみの車は減り、ハイブリッド車が増えたと思われる。

前回の記事はこちら。

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スズキ

スズキの車種に対するエンジン仕様(気筒配列、排気量cc、ガソリン・ハイブリッドなど、エンジン型式)

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スズキのエンジン型式に対するエンジン仕様(排気量cc、気筒配列、ガソリン・ハイブリッドなど)

車は9種類、うちOEM1種(2022年5月と同じ)
エンジン型式は7種類、うちOEM2種(2022年5月は6種類、うちOEM1種)
動力の種類はガソリン、ガソリンターボ、ハイブリッド、ハイブリッドターボ(2022年5月と同じ)
配列は2種類、直3・直4(2022年5月と同じ)
排気量は1000~1500ccがスズキ、1800cc、2000ccはOEM(2022年5月はOEMが2000ccのみ)

これだけ見ると、OEMが変わっただけのように見える。
しかし、実は車のラインアップも変わり、エンジン型式も変わった。2022年5月は直3エンジンはK10Cのみであったが、今回1200ccのZ12Eが追加となった。それにより直4エンジンのK12Cがラインアップから脱落した。

エンジンの低燃費技術を磨きつつ、軽量化をすることで車のトータルの燃費をよくしようとする。スズキの行動理念にある「小・少・軽・短・美」をまさに体現しているといえるだろう。

ダイハツ

ダイハツの車種に対するエンジン仕様(気筒配列、排気量cc、ガソリン・ハイブリッドなど、エンジン型式)

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ダイハツのエンジン型式に対するエンジン仕様(排気量cc、気筒配列、ガソリン・ハイブリッドなど)

車は2種類(2022年5月は4種類、うちOEM1種)
エンジン型式は4種類(2022年5月はOEM1種が追加であった)
動力の種類はガソリン、ガソリンターボ、ハイブリッド(2022年5月と同じ)
配列は2種類、直3・直4(2022年5月と同じ)
排気量は1000~1200cc(2022年5月はOEMで2500ccが追加であった)

車のラインアップが5→2は6割削減
エンジンの型式等は変化なし。

認証不正問題以後、トヨタグループの中で軽自動車に集中し、手掛けていた小型車はトヨタ主導でやっていくための整理だろうか。

もちろん軽自動車に対して技術を持った会社だから、それに特化していくという経営方針は理解できる。乗用車向けのエンジン技術も持っていて、さらにシリーズハイブリッド用エンジンも開発・生産している会社だから、なくなってしまうとしたら悲しい。

もしかしたら、海外向けやトヨタ向けでエンジンは残っていくのかもしれないが。そうしたら、創業時の社名である「発動機製造株式会社」としての想いは残る。

残りの日本の自動車メーカーも今後見ていこう。

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