管理人の好きなメタルのジャンル第2弾。今回はネオクラシカルメタル特集。
このジャンルとの出会い、それはつまりYNGWIE MALMSTEENとの出会いでもあるのだが、強烈だった。X JAPANのhideが彼に対してネガティブな印象の発言をしていて、それによって逆に興味が沸いた。そして聞いてみてかっこよかったのだ。クラシカルとあって、モーツァルトやベートーヴェンなどクラシック要素がある。クラシックの要素を持ち込んだのは、元DEEP PURPLE、RAINBOWのリッチー・ブラックモアで、例えば”Difficult To Cure”は「第9」のフレーズを使用している。クラシックとメタルの親和性は高く、すんなりと入ってきた。このジャンルは何と言っても速弾きがかっこいい。楽曲中のギターとキーボードのバトルが胸を熱くする。
定義
スウェーデンのギタリストYNGWIE MALMSTEENが開拓したクラシックと同じコード進行で、ギターやキーボードで速弾きをする音楽である。ハーモニックマイナースケールやディミニッシュコードを多用したり、バッハやモーツァルト、ヴィヴァルディ、パガニーニなどのフレーズを用いたりする。「ネオ」クラシカルメタルの「ネオ」の所以は、もともとリッチー・ブラックモア(元DEEP PURPLE、RAINBOW)がクラシックと同じコード進行やフレーズを使っていたが、そこに速弾きを加えて進化させたため。
起源
1984年のスウェーデンのYNGWIE MALMSTEENのデビューアルバム”RISING FORCE”が起源と言ってよいだろう。
略歴
1984年のYNGWIE MALMSTEEN から始まり、87年にはその影響を色濃く受けた(ときにクローンやコピーとも言われるが)アメリカのIMPELLITTERI(ギター:クリス・インペリテリ)がデビューした。メロディック・スピードメタルであるフィンランドのSTRATOVARIUS(ギター:ティモ・トルキ)もネオクラシカルメタルの要素を持ち合わせており、ときにHELLOWEEN + YNGWIE MALMSTEEN と表現されることもある。キーボードが特徴といえばデンマークのROYAL HUNT(キーボード:アンドレ・アンダーセン)やスウェーデンのMAJESTIC(のちにTIME REQUIEMに改名、キーボード:リチャード・アンダーソン)がいる。
日本でもネオクラシカルメタルのバンドが現れており、CONCERTO MOON(ギター:島紀史)、ARK STORM(ギター:太田カツ)、KELLY SIMONZがいる。
代表バンドおよび代表曲
YNGWIE MALMSTEEN – “Far Beyond the Sun”
IMPELLITTERI – “Rat Race”
ROYAL HUNT – “Last Goodbye”
RAINBOW – “Kill The King”
CONCERTO MOON – “Change My Heart”
KELLY SIMONZ – “Future Destination”
ネオクラシカルメタルのバンドの多くはギター、もしくはキーボード奏者が中心であり、その他のパートは割とメンバーチェンジが多い。元祖のYNGWIE MALMSTEENも自身以外のメンバーは流動が激しい。自身の名前で活動しているので、ソロと思えば当たり前なのかもしれないが。RAINBOWもリッチー・ブラックモア以外のメンバーは年代で異なる。それに倣うように日本のCONCERTO MOONも島紀史以外のメンバーは流動的である。これもひとつの特徴かもしれない。
海外ではYNGWIE MALMSTEEN の容姿をまねしたギタリストが現れたり、彼の初期のサウンドを忠実に再現したバンドが現れたり、オリジネーターであるYNGWIE MALMSTEEN の影響力は計り知れない。
YNGWIE MALMSTEEN はギターテクニックや曲のクオリティ高さ以外にも、インタビューの内容が面白かったりするので興味のある方はぜひとも調べてみてほしい。
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