2018、2019年で記憶に新しいヘヴィメタルバンドのメンバーの脱退および加入を紹介する。
当事者にとってはバンドチェンジに当たるわけだが、脱退時は次のバンドを匂わせるも明言しなかった。
ジャンルが違う道に進んだ、管理人が選ぶビックリ仰天のバンドチェンジ2選。
目次
1. フレデリク・ルクレール(DragonForce)
1-1. 新曲MV公開 2020/3/29更新
2. 久世敦史(Concerto Moon)
3. DragonForceのベーシストの後任は?
4. Concerto Moonのボーカルの後任は?
1. フレデリク・ルクレール(Frederic Leclercq)
ドラゴンフォース(DragonForce)のベーシスト。
2006年から正式メンバーとして加入。そして14年ともにバンドを離れた。
2019年8月15日 ドラゴンフォースからベーシストのフレデリク・ルクレールが脱退
引用
フレデリクは2006年に公式メンバーとなって以来、長年にわたってバンドを支えていましたが、他のプロジェクトを追求するためバンドを離れることを決意。
ニューアルバム発売直前にまさかの脱退。「他のプロジェクト」ってなにっ!? そしてその1ヶ月後。
2019年9月17日 クリーター ベーシスト交代発表、元ドラゴンフォースのフレデリク・ルクレール加入
スラッシュ・メタルバンド クリーター(クリエイター/Kreator)への加入が発表された。
メロディック・スピードメタル、メロディック・パワー・メタルのDragonForceから、スラッシュ・メタルバンドKreatorへバンドをチェンジした理由が気になる。ということで調べてみたら、インタビュー記事を発見。
ドラゴンフォース脱退、クリエイター加入!フレッドがその理由を語る超独占インタビュー!
引用
まず何より俺はパワー・メタルがあまり好きではない
頭の中ではいつでも「このまま一生ドラゴンフォースのメンバーでいるつもりはない」と思っていた
だけど一方で、ミュージック・ビジネスの世界において、何のバックアップもなしにいきなりバンドをやめるわけにはいかない
そうして、Kreatorからのオファーが来て受けることにした。そもそもパワー・メタルがあまり好きではないのに、なぜDragonForceに加入したのか?
ニューヨーク、ケベック、東京の3公演のヘルプで参加。
フレデリクいわく
「俺が行ったことのない場所でのライヴだったし、断る理由もなかった」
正式ベーシストが見つからないままヨーロッパ・ツアーもヘルプで参加。
フレデリクいわく
「ツアーをするというのは面白そうだった。それでお金ももらえるわけだからね」
そして・・・
引用
俺はステージではベストを尽くし、思い切り楽しんで、思いっきり酔っ払ってなんていう調子で。ある日テーブルを囲んでランチを食べていたんだ。そしたらZPが振り返って「バンドに入らないか?」って聞かれたから「オーケー」と答えた。ただそれだけのことだったんだ。確かに俺の好きなジャンルの音楽ではなかったけど、楽しかったからね。
脱退・加入のニュースを聞いたファンがどう思うかを聞かれて、
引用
ドラゴンフォースのファンは理解してくれないかもしれないけど、それも別に問題じゃない。ドラゴンフォースをやめてクリエイターに入る。クリエイターは好みじゃない、なんて思う人もいるだろうけど、だからどうしたというだけのこと。俺は自分のためにこの選択をしたんだからね。
メロスピ、メロパワが好きな管理人としては、ショッキングなニュースだった。ツアーが楽しくてお金ももらえるから、好きではない音楽をやっていたなんて。
ただ、フレデリクのDragonForceへの貢献は大きい。最新アルバムの”Heart Demolition”は、メロスピのキラーチューンなのにフレデリク作なのだ。
DragonForce – Heart Demolition
好きではないのに、すごくよい曲を書くではないか。DragonForceとフレデリクが別々の道に進んで、よい結果になることを祈って。
1-1.新曲MV公開
KREATOR – “666 – World Divided”
フレデリクが加入して最初の曲。MVでも存在感あり。
サビの裏のギターメロや、ギターソロがかっこいいな。こういうのに弱い。
ジャーマンスラッシュメタルの大ベテランの意地を見せつける快作となっている。
今のご時世を受けて、KREATORの応援歌とも読み取れる。
2. 久世敦史
Screaming SymphonyからConcerto Moonのボーカル。パワーシャウターで熱いメタルを歌い上げる!そして今回・・・。
2018年1月15日 今後の活動に関するお知らせ(公式サイトへのリンク)
バンドは2年に1度コンスタントにアルバムを発表しており順調と思われたが。「新たに挑戦する事」ってなにっ!?
そして5月のツアーが終わり、脱退して1ヶ月後に・・・。
2018年7月2日 Jupiter 新ヴォーカル決定!
KUZEとしてヴィジュアル系メロディック・スピードメタルバンドJupiterに加入!
新ヴォーカル KUZE加入! 不死鳥の如く復活したJupiterが放つ、新体制第1弾シングル!
引用
以前にヘルプしたときに、みんなフレンドリーだし、音を聴いたら男らしくて、すげぇかっこいいなと思ったんですよね。バンドの進め方も、一緒にやりたいと思えるくらい熱心だったから。誘ってもらったというか、僕から入れてくれと言った感じですね(笑)。音楽的には幅が広いし、自分もいろんな声を出してみたかったので。
ネオクラシカル系のConcerto Moonからヴィジュアル系のJupiterへ。KUZEが惚れ込んで、加入を申し入れたようだ。もしかしたら、ずっとやりたかったのかもしれない。
第1弾シングルのMVでヴィジュアルも大変身。
Jupiter – Theory of Evolution
好き嫌い分かれそうで、それも加入条件だと思うから、やはりKUZEは好きなのだろう。それはそうと、お姫様衣装のギターのHIZAKIのカメラ目線がすごいな。
イントロのツインリードでノックアウトだ。メロスピチューンで大好物。Concerto MoonもJupiterも今後の活動に期待。
蛇足だが、DragonForceとConcerto Moonのその後を。
3. DragonForceのベーシストの後任は?
引用
バンドは今後の北米ツアーに、ユーチューバー/コメディアンのスティーヴィーT(Stevie T/Steve Terreberry ‘Stevie T’) をベース&トライアングル奏者として一時的に迎えると発表。スティーヴィーTは以前にドラゴンフォース「Through the Fire and Flames」のトライアングル・カヴァーを自身のYouTubeチャンネルで公開して話題に。これをきっかけにバンドと連絡を取るようになったようです
その動画
この顔芸がなんか気に障るが・・・。大丈夫なのかな~とか思っていたら。
引用
スティーヴィーTは、ツアー参加の提案を最初受け入れたが最終的に辞退したと自身のYouTubeチャンネルで発表。「実際のツアーの日程に近づくにつれ、精神的な不調としか表現できないものを持つようになった」「僕の心を消耗させ不安はまさに狂ったようなものだった」と語り、自身の健康のために辞退せざるを得なかったと説明しています。
その動画
お騒がせか! 失礼を承知で言えば、売名行為と思われても仕方ないような。DragonForceによいベーシストが見つかるように願っている。
4. Concerto Moonのボーカルの後任は?
今後の活動に関するお知らせ(公式サイトへのリンク)
引用
CONCERTO MOONは、ボーカリストを広く募集いたします。
自薦、他薦は問いません。我こそはと思われた方は下記のアドレスまで、プロフィール、写真、音源をお送りください。お待ちしております。
ボーカリストを公募している!? つまり、ボーカルが突然脱退したという証。心配だ。いいボーカルが見つかるといいなぁと思っていたら。
2018年7月25日 新メンバー発表!&復活東名阪ツアー決定!(公式サイトへのリンク)
芳賀亘が加入。
芳賀亘の来歴を調べて見ると、2014年からVALTHUS(ヴァルザス)というメロスピのバンドでWAT HAGAR(ワット・ヘイガー)名義で活動中。
WATARU HAGA→WAT HAGARというわけね。サミー・ヘイガー(元Van Halen)が好きかも?
VALTHUS – Red Sea
クリアーなハイトーンボイスだ! 初代ボーカルの尾崎隆雄を彷彿とさせる。いや、それ以上の強力なボーカルかもしれない。声だけでなくグッドルッキングガイだ。
この曲のサビが雰囲気好きだな。ギターとキーボードの掛け合い最高。脱退せず並行して活動するということで期待。
Concerto Moon加入後の最初の音源が、過去の完全リレコーディング・ベスト・アルバ「OUROBOROS」である。そのMVがこちら。
Concerto Moon – Change My Heart
もちろん初期の名曲で、芳賀亘の歌声に、最新のレコーディング技術が加わり最高なのだが。
新曲で勝負してくれ!!! というのがファンの正直な気持ちだったり。
それはおいおいということで。Concerto Moonが最高のボーカリストに出会えて本当によかった。これからの活動に期待!
コメント