バンドがある時期になるとメンバー(主にボーカル)がソロ活動をすることが多いように思う。そして、そのままバンドを脱退し、ソロ活動がメインとなることさえもある。
ヘヴィメタルバンドの3例、ヴィジュアル系ロックバンドの6例を見てみよう。
JUDAS PRIESTの例
JUDAS PRIESTのボーカルのロブ・ハルフォードがソロプロジェクトについてバンドと意見が対立し脱退することになったのは1993年のことである。彼は脱退するとFIGHTを結成した。JUDAS PRIESTと異なるモダンなヘヴィメタルを演奏した。その後TWOを経て、自身の名を冠したHALFORDとソロ活動を継続した。2003年にはJUDAS PRIESTと和解し、復帰した。復帰後もHALFORD名義でアルバムを発表している。
IRON MAIDENの例
IRON MAIDENのボーカルのブルース・ディッキンソンはバンド活動のさなか、ソロアルバムを出していた。2ndアルバムを発表前にバンドと音楽性について意見が分かれ、バンドを離れてソロ活動に専念することになったのは1993年のことである。その後ソロ活動を続けるも、1999年にIRON MAIDENに復帰した。復帰後もソロアルバムを発表している。
BLACK SABBATHの例
BLACK SABBATHの1人目のボーカルのオジー・オズボーンはバンドの方向性やアルコール問題で1977年にバンドを解雇された。しかし、すぐに呼び戻されアルバムを発表したが、1978年には再び解雇されるのであった。オジー・オズボーンは1979年からソロ活動をし、現在でも活動中である。
オジーの後任として1979年にBLACK SABBATHに加入したロニー・ジェイムス・ディオは1982年に自身のバンドDIOを結成するためにバンドを脱退した。DIOは自身が他界するまで続けた。
BLACK SABBATHは1991年にロニー・ジェイムス・ディオを再びボーカルに迎えたが、1992年にロニーは脱退した。1997年にオジー・オズボーンを迎え、オリジナルメンバーで復活したが2000年に活動停止。2007年にはロニーを迎えてHEAVEN AND HELL名義で活動。2010年のロニーの他界を受けて活動終了。2011年に再びオリジナルメンバーで復活し、2017年のバンド活動終了まで続いた。
X JAPANの例
X JAPANは1992年のベースのTAIJI脱退で活動が停止し、その間の各メンバーはソロ活動に入る。ボーカルのToshIは同年にソロでスタートした。この活動の末、1997年にX JAPANを脱退し、バンドは解散に至った。ギターのPATAも1993年にソロデビュー。ベースのHEATHも1995年にソロデビュー。ギターのHIDEも1993年にソロデビュー。1998年に他界した。リーダーでドラムのYOSHIKIは1991年に小室哲哉とV2というユニットを組んだり、ソロアルバムをリリースし、いち早くソロ活動をスタートしていた。
X JAPANは2007年に再結成した。
L’Arc~en~Cielの例
L’Arc~en~Cielは2001年より各メンバーがソロ活動に入って、バンド活動を停止した。2004年からはソロとバンド活動が並行して行われた。
ボーカルのhydeは2001年にソロデビュー。2007年にはK.A.ZとVAMPSを結成し、2017年の活動休止まで続いた。2018年から再びソロ活動を再開している。
ギターのkenは2002年にSONS OF ALL PUSSYSを結成したが、2006年で活動がなくなった。2006年にはソロデビューした。2009年で音源リリースは終わっているが、ライブ活動はたまに行っている。
リーダーでベースのtetsuyaは2001年にTETSU69名義でソロデビュー。2006年にtetsu名義となり、2009年にはTETSUYA名義と変更した。2021年に3rdアルバムをリリースした。
ドラムのyukihiroは2001年にソロデビュー。2002年にはacid android名義で活動開始した。現在でも続いている。2012年には百々和宏(MO’SOME TONEBENDER)と345(凛として時雨)とともにgeek sleep sheepを結成した。2021年12月には京(DIR EN GREY)、ミヤ(MUCC)、antz(Tokyo Shoegazer)、高松浩史(THE NOVEMBERS)とともにPetit Brabancon(プチ・ブラバンソン)を結成した。
長くなったので、今回はここまで。次回に残りのヴィジュアル系ロックバンドの4例を見ていこう。
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