メタルゴッド、JUDAS PRIEST(ジューダス・プリースト)の来日ツアーの初日の愛知公演に参戦してきた。
リハーサル遅れで、開場時刻が20分遅れて、結果的にライブも10~15分遅れて始まった。始まったら2時間弱でほぼ休みなく演奏し続けてくれてあっという間だった。50周年を迎える大ベテランとは思えぬパワフルさだ。
以下、セットリストの一部を紹介しているので、これから見に行く方でセットリストを知りたくない方は見ないほうがよいと思う。
参考で、オフィシャルなツアーレポートもセットリストは非公開。新曲から何をやったかだけはわかってしまうので、こちらも閲覧注意。
THURSDAY 5TH DECEMBER 2024 – AICHI PREFECTURAL THEATER/NAGOYA, JAPAN
— Judas Priest (@judaspriest) December 5, 2024
Photos: Yusuke Takagi
Stage Clothes: @RayBrownFashion pic.twitter.com/DfDgFkdRk9
<JUDAS PRIEST名古屋公演の模様が到着!>
— Creativeman (@CMP_official) December 6, 2024
JUDAS PRIEST “INVINCIBLE SHIELD TOUR JAPAN 2024”ツアー初日となった名古屋公演の模様が到着!
衰えを感じさせないサウンドとパフォーマンス!メタル・ゴッドの存在感を存分に浴びることでパワーをもらいました!… pic.twitter.com/Mzu584MjCS
ニューアルバムの1曲目”Panic Attack“のスタートは予想通りなのに、涙が出そうだった。垂れ幕も中央に集まって、まさかの吸い込まれるように上に回収されたという驚き。メンバー全員が中央のドラムのところに集まって登場。生でメタルゴッドを体感しているありがたさでもう、泣かないようにするのが精いっぱいだった。
“You’ve Got Another Thing Comin’“は聴いたことがあったけど、曲名が出てこなかった。古いナンバーを挟み、”Breaking The Law“を演奏。イントロのリフで大歓声。CDの1.5倍速ぐらいだけど、ライブだとこれが定番。管理人もバンドでカバーした曲でシンプルでかっこいいからおすすめ。
“Love Bites“は癖になるサビメロでインパクトが強かった。ライブ中でも緩急をつける意味でよかったと思う。
リッチーのギターソロから”Crown Of Horns“へ。ニューアルバムからの2曲目。ミスタッチがないから雑音がなくキレイにあのギターのイントロフレーズがライブでも再現されていた。すごすぎる。ロブの中低音の歌声、最高すぎでしょう。この曲も涙ものだった。
初期の曲という印象の強い”Sinner“を聴けた。ロブのハイトーンのところが大音量過ぎて割れていたのにはビビった。独特のイントロの”Turbo Lover“も演奏してくれた。サビは大合唱。ロブの声でも聴きたかった。
“INVINCIBLE SHIELD“の最後のギターのかっこいいフレーズのところ、リッチーとアンディがうまくあっているのかわからなかった。バンドロゴ的な十字架が上から降りてくる演出にもびっくりした。
古いナンバーを数曲演奏し、メンバーは撤収。スコットのMCで何が聴きたい?と観客に訪ねて、”Painkiller“の流れ。スコットは2度曲名を確認けどね。イントロのドラムソロから会場が大盛り上がり。ロブのハイトーンも聴けたし。リッチーは、グレンのソロは比較的忠実だけど、ラストの少ししかないKKのソロは思いっきりアレンジしていて、思わずなるほどと思ってしまった(意味深?)。X(旧Twitter)を見ていたら、以前名古屋だけこの曲をやらなかったことがあるそうな。そう思うと聴けて本当によかった。
アンコールで”The Hellion“~”Electric Eye“を演奏。ツインリードギターのイントロでまた会場のボルテージが上がった。
さらに豪快なエンジン音が流れて、ロブがハーレーダビッドソンのバイクで登場して”Hell Bent For Leather“という定番の演出も見ることができた。
ラストは”Living After Midnight“でわかりやすく、ノリもいいので盛り上がっていた。画面の文字もあって助かると思う。管理人としてはライブでカバーしていてコーラスの歌詞も覚えていたので、見なくても歌えたけどね(自慢?)。
メンバーでいうとMVPはギターのリッチーだろう。弾いても、観客をあおるのもうまくてバンドの原動力だと伝わってきた。KK脱退(解雇?)という危機の際に、彼が加入していなかったら、今はなかっただろう。本当にそう思えるくらいの活躍だった。
サポートメンバー、プロデューサーのアンディもパフォーマンスはバンドメンバーそのもの。前に出るタイミングや、イアンと並んで弾くところなどは自然だった。ルックスもメタルミュージシャン然としていた。イアンのベース、控えめの音量だけどドラムとばっちり合っていて、バンドのすごさを痛感した。
スコットのバスドラムを全身で感じた。ファストナンバーを連続でやらないにしても、ほぼ休みなく曲を演奏しているのにズレないし、涼しい顔をしているように見えた。MCで初めて声を聴いたかも。
ロブの声は出ていた。年々調子がいいとインタビューで言っていたような気がする。
音のバランスもかなりいい状態だったと思う。ただギターの高い音がキンキンになっていたのは残念かも。特にアンディのほうがそうなっていた。
総じてJUDAS PRIEST、メタルゴッドと呼ばれる所以を体感出来た。
セットリストを見てみると、おそらく下記のアルバムから構成されている。
2枚目”Sad Wings Of Destiny”『運命の翼』(1976年)
3枚目”Sin After Sin”『背信の門』(1977年)
4枚目”Stained Class”『ステンド・クラス』(1978年)
5枚目”Killing Machine”『殺人機械』(1978年)
6枚目”British Steel”『ブリティッシュ・スティール』(1980年)
8枚目”Screaming For Vengeance”『復讐の叫び』 (1982年)
9枚目”Defenders Of The Faith”『背徳の掟』(1984年)
10枚目”Turbo”『ターボ』(1986年)
12枚目”Painkiller”『ペインキラー』(1990年)
19枚目”Invincible Shield”『インヴィンシブル・シールド』(2024年)
ロブ脱退・復帰後は最新作のみ。やはり往年のナンバーが好まれるのだろう。
ロブが今年で73歳。次のアルバムを作るころには80歳になっているのだろうか。そしてツアーで日本に来てくれるだろうか。そんなことを考えてしまう。
今回のツアーはまだあるので、今からでも興味がある方はぜひ。ヘヴィメタルが好きなら、一度は見ておいていいと思う。
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