前回の調査は2022年5月に実施し、約3年の月日が経過した。
第2回は自動車メーカーの数が多かったので、2分割してお届けする。
前回の記事はこちら。
スバル


車は10種類、うちOEM2種(2022年5月より2種増加、OEMも1種増加)
エンジン型式は6種類、うちOEM2種(2022年5月より1種増加、OEMも1種増加)
動力の種類はガソリン、ガソリンターボ、ハイブリッド
配列は3種類、水平対向4気筒、OEMで直3、直4
排気量は水平対向で1800~2500cc、直列の1000cc、1200ccはOEM
水平対向エンジンは世界でポルシェとスバルしか作っておらず、またシンメトリカルAWDと安全性能でメーカーの独自性を出している。
電動化や低燃費に対して、これまではパラレルハイブリッドで対応してきたスバルであったが、2024年末についにトヨタのハイブリッドシステムを使ったストロングハイブリッド(シリーズパラレルハイブリッド)を導入してきた。
ただ導入しただけではなく、トヨタではリアモーターを使った電気式AWDであるのに対して、スバルは機械式AWDにこだわったり、タンク容量を大きくしカタログ燃費を多少犠牲にしてでも航続距離1000kmを超える車に仕上げた。ストロングハイブリッドはクロストレックから導入され、この4月に新型フォレスターでも搭載された。
マツダ

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車は11種類(2022年5月から1種減少)
エンジン型式は14種類(2022年5月から2種減少)
動力の種類はガソリン、ガソリンターボ、ハイブリッド、ディーゼルターボ、ディーゼルターボハイブリッド
配列は3種類、直4・直6・ロータリー
排気量は直列で1500~3300cc、830ccのロータリー
SKYACTIVエンジンでディーゼル復権、クリーンディーゼルの乗用車を世の中に広めたマツダは、車種もエンジンも整理が進んでいる。
その一方で、直列6気筒ディーゼルエンジンを新開発したり、ロータリーエンジンをレンジエクステンダーEV(シリーズハイブリッド)向けの発電機として新開発・復活させている。
車もFRベースのラージ群であるCX-60、CX-80を投入し、販売店も黒基調のシックなデザインにするなど、プレミアムブランドへの転換を図っている。
ロータリーエンジンについてはマツダしか作っていない点で独自性が高い。小型で振動が少ない点でも電動車に向いている。
三菱

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車は6種類、うちOEM1種(2022年5月から1種減少)
エンジン型式は5種類、うちOEM1種(2022年5月から1種減少)
動力の種類はガソリン、ガソリンターボ、ハイブリッド、ディーゼルターボ
配列は2種類、直3・直4
排気量は1200~2400cc
世界で最も販売されたPHEVのSUV(アウトランダー)を持つ三菱自動車。ハイブリッドシステムとしてはホンダと同様の2モーター2クラッチを使ったシリーズパラレルハイブリッドで、2012年から現在までずっと続けている。技術の蓄積、生産の効率化などがかなり進んでいると思われる。
トヨタのハイブリッドシステムに対抗できる技術を持ち合わせながらも、プラグインハイブリッドや電動にこだわりがあるのが三菱の特徴と言えそうだ。
その一方で、デリカ用のディーゼルターボエンジンも有しており、この2つに集中していきそうだ。
次回、残りの自動車メーカーも見ていこう。
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