6月21日についに発表されたトヨタの新型アルファード/ヴェルファイア。
先代モデルよりも最低価格が100万円以上上がったが、TNGAシャーシになり、ハイブリッドシステムは中大型向け(2.5Lエンジン)の最新となった。
ガソリンエンジンモデルで言えば、アルファードが2.5Lの自然吸気エンジンであるのに対し、ヴェルファイアは2.4Lターボエンジンを与えられた。ヴェルファイアはアルファードにはないボディ補強が追加され、アルファードとは差別化された、より走りを追求したモデルとなった。
前回の記事はこちら。
2.5Lハイブリッド車のデータ
さあ、いつものデータを見ていこう。
2.5Lエンジンを搭載したトヨタハイブリッドシステムの車のデータ
※黄色塗りつぶし部分は換算した値のため、参考程度としてほしい。
※換算については前回の記事を参照してほしい。
10・15→JC08はネット上の数値85%を採用した。
新型アルファードとヴェルファイアはA25A-FXSエンジンとなり、現行のカムリ、クラウン等と同じとなった。これで第3世代である2AR-FXEのモデルは新車ラインナップからはいなくなった。
先代ではなかったハイブリッドの2WDモデルが出たことで、より燃費を重視した人向けもラインナップされた。燃費は2WDで先代より約3km/L向上した。割愛したが4WDモデル(E-Four)でも向上している。
表をグラフにして確認していこう。
2.5Lエンジンを搭載したトヨタハイブリッドシステムの世代別の車重と燃費の関係
前回の記事で、「第4世代は車重増加による燃費低下の割合が第3世代より大きい」と書いたが、これは当たっていた。
ただし、「アルファードとヴェルファイアの新しいモデルは第4世代そのままでは使えないだろう」と言っていたところは誤りであった。
やはりトヨタ。名前こそ第4世代のままであるが、おそらく改善、改良による燃費向上で今回の数値をたたき出してきた。
次に、特に進化の度合いが大きい第3世代から第4世代について同一車種での比較をグラフで確認しよう。
2.5Lエンジンを搭載したトヨタハイブリッドシステムの同一車種での車重と燃費の関係
先代は4WD、新型は2WDということで単純には比較しづらくなったが、ちゃんと燃費が向上している。
この記事的にはその車両でのもっとも燃費のよいグレードを代表としてピックアップしているのでご容赦いただきたい。
まとめ
トヨタの新型アルファード/ヴェルファイアが発表され、ハイブリッドシステムは最新化された。
新車ラインナップでは、2.5Lエンジンの中大型向けで言えば、すべてがトヨタ・ハイブリッド・システム(THS)の第4世代(A25A-FXS)となった。
システム刷新による燃費向上もあるが、先代にはなかった2WDが追加されたことで燃費向上したところも大きい。
燃費のことはアピールされていないのは、この車に求められるものがほか(快適性、静粛性、ラグジュアリー感など)であるからだろうか。
データ出典
現行モデル
生産終了モデル
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